ヤマハ ドラッグスター400

掲載日:2011年02月23日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/青木タカオ

ヤマハ ドラッグスター400の画像
YAMAHA DRAGSTAR 400

ロー&ロングフォルムに
軽快な走りが人気の秘訣

「ローダウンであること」、「力強いロングボディであること」、「綺麗でメカニカルなこと」。

開発者が主眼としたのはこの3つのポイントでした。大排気量クラスに匹敵するサイズを誇るロー&ロングボディには、クラス唯一の空冷Vツインエンジンを搭載。'96年に登場した初代では最高出力33PS/7,500rpm、最大トルク3.3kgf・m/6,000rpmを発揮したほか、メッキシリンダーなどによる滑らかな回転上昇で走りも軽快そのもの、重厚感漂うボディからは想像もできないスポーツ性能も高く評価され、デビュー以来4年連続で国内小型二輪(251cc以上)の年間販売トップとなった実績があります。

人気の秘訣は「ロー&ロングの個性的なスタイル」「ゆっくり走っても様になる雰囲気」「カスタムの可能性」という3点に凝縮され、腰のあるサスペンションやコントロール性に優れたブレーキなどは、ストリートを流す楽しさはもちろん、長距離ツーリングやスポーティな走りを予感させるクオリティの高いもの。70度V型2気筒2バルブSOHCエンジンの鼓動感、力強い加速と高速時のゆったりとした乗り味は、フューエルインジェクションが組み合わされた現行モデルでも健在です。さらに長年培ってきたシャフトドライブ機構により、心地よい走行フィーリングとメンテナンスの省力化を合わせて実現。1インチハンドルバー、バターナイフ型のサイドスタンド、美しいタンクオンメーターなど造形美あふれるディテールも目を見張るもので、シリンダーヘッドカバーやクランクケース、シャフトドライブといった各部には上質なクロームメッキが施され、所有感を満たしてくれます。

ロングセラーを続けているだけあって、中古車市場でのタマ数は豊富。とくに販売台数が多かった'03年までの年式は探しやすく、30万円台から選べる状況にあります。デビュー後の変更点は、'00年にヘッドライトやタンクオンメーターを変更するマイナーチェンジを行い、2003年にイモビライザーを標準装備、'10年モデルからフューエルインジェクションを採用しています。今後も400クルーザークラスを牽引するモデルであることは間違いないでしょう。

ヤマハ ドラッグスター400のここがポイント!
  • ● ゆっくり走っても様になる存在感のある車体
  • ● 重厚感漂うボディからは想像もできない軽快な運動性能
  • ● 豊富なアフターパーツが後押しするカスタムへの可能性

ヤマハ ドラッグスター400のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    シャドウ400

    ロー&ロングの車体に、52度のVバンク角を持つ水冷4ストV型2気筒エンジンを搭載。クラスレスな堂々とした重厚感とクラシカルなスタイリングにより人気を集める400クルーザー。

  • スズキ
    イントルーダークラシック400

    水冷45度Vツインを大柄でクラシカルな車体に搭載。インジェクション化された現行モデルではスポークホイール仕様のスタンダードのほか、キャストホイール仕様をラインナップしている。

  • カワサキ
    バルカン400

    ボリューム感あふれるクラシックスタイルで根強い人気を誇っていたカワサキの400クルーザー。バルカンドリフターなど派生モデルも存在し、中古車市場でも探せばまだまだ見つかる。

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