NAOさん / ホンダ スティード

掲載日:2012年07月12日 アメリカンガールズ    

写真・文/HIRO(有森弘忠)

NAO / HONDA STEED

「男の乗り物」への敬意

「バイク=男ってイメージは絶対だと思うんです。それを女性らしいデザインやカスタムにしてしまったら、カッコイイバイクは出来ないと思うんです。だから男らしいバイクを作ってと頼んだんです!」

そう語るのは、ジーザスサイクル代表木下氏の夫人ナオさんである。国産ミニからハーレーまで、幅広いジャンルを取り扱う同店で多くのカスタムバイクを見てきた彼女ならではの注文に「さすが」と思わされる。

「男らしいバイクに女性がサラっと乗って走ってたら、より一層カッコイイでしょ? それを想像してカスタムプランを立てて、旦那とあーでもないこーでもないと作ったバイクがコレです。嫁じゃないと、ここまで言えないし作れなかったかもしれないですよね(笑)」

一般的な女性だとスティードの純正シフトポジションは体に合わず、ライディングもカッコ悪くなるだろう。しかし、長身な彼女が乗ると様になる。足を伸ばしてアッサリとシフトチェンジし、ライディングする姿は「カッコイイ」と思わず声に出してしまうほどだ。そしてこの男らしく(?)製作された車体は、前後ともファットタイヤを装着し重量的にも増しているはず。だが普段からお店をサポートしているだけあって、完璧と言って良いほどの取り回しを彼女はやってのける。

「子供がまだ小さいですが、大きくなったら旦那と3人でファミリーツーリングに行きたいですね! そのときは勿論、先頭は私ですよ(笑)」

バイクに並んでもらい撮影しているときの彼女は、心の底からこみ上げてくる嬉しさを堪え切れんと言わんばかりに笑顔を輝かせていた。

男らしさ(?)が溢れたカスタムスタイルのナオさんの愛車。

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スティードに乗ることになり、一番最初に変えたかったポイントのエアクリーナー。

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同店在籍のLOKET氏によるピンストが描かれたワンオフタンク。

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太めでゴツイものをとチョイスしたのは、ファイヤーストンのクラシックパターン。

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女性らしいデザインではなく「男らしい」にこだわったポイントの一つでもある、ドリルド加工されたフェンダーステー。

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ゴツゴツしたブーツは普段のファッションに合わないので、スッキリした細めのブーツを愛用。

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バイクに乗るときは必ず帽子などのヘッドウエアを持ち歩くそうだ。

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サイケデリックな柄が気に入って購入したと言うウェア。乗車時に腰回りが見えないようにと長めのデザインの物をチョイス。

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自分自身でデザインしたリングたち。

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