【Page5】イザという時のための「ホーン」メンテナンス

掲載日:2010年03月19日 特集記事    

記事提供/2008年12月1日発行 モトメンテナンス No.80

簡単&充実 電気強化作戦 ~簡単でも好結果を得られる電気メンテナンス~

イザという時のための「ホーン」メンテナンス

走行中に不測の事態が発生!! 瞬時にホーンを鳴らすことができたので事無きを得た、といった経験は、数多くのサンメカが持つはずである。時として大活躍するホーンだが、実はノーメンテナンス…… といった例は数多い。ここでは、ホーンの役割を再確認しよう。

絶版旧車に多い振動板を採用したホーン。電子ホーンとは異なり、機械的にホーンの鳴り具合を調整できるのがこのタイプの特徴である。鳴りが悪いときは要調整だ。

 

「あっ!!」その瞬間に「ピッピーッ!!」と鳴りますか?
ちょっとしたメンテナンスで「充実の瞬間」を得ませんか?

突然飛び出してきた車や自転車に対して、こちらの存在を知らしめる大切な役割りを果たすのが「ホーン」である。このホーンに関しても、メンテナンスが必要不可欠だが、実は、ノーメンテナンスのままで走り続けているという例が、圧倒的に多い。

 

まずはホーン本体だが、メインキーをONにしてホーンスイッチを押し、元気良く「ピピッー」とか「ファ~ン~」とか、しっかり音が鳴るか確認してみよう。そのときの音が妙に小さかったり、ビビッていたりしないか? 最悪の場合で無反応なこともあるはずだ。

 

高年式モデルの場合は、振動板式ホーンでも調整機能を一切持たない仕様が多い。一方、絶版旧車の場合は(特に12V仕様の場合)、ホーンに調整ビスや調整機能のようなボルト&ナットを備えている例が多い。この調整部分をいじることで、振動版の押し込み具合に変化が生じ、ホーンの鳴り具合が変化するのである。音が小さいときは大きくなるように調整し、ビビッて割れた音の時は澄んだ音色に戻せば良い。

仮に、調整しても変化を得られない場合は、ゴムハンマーでホーン本体に衝撃を与え、振動版を強制的に動かすのも手段だ。ハンマリングによって復活する=鮮明な音が鳴るケースもあるので覚えておくと良い。そんなハンマリングを施しても改善されないときは、ホーン本体を車体から取り外し、バッテリーチャージャーに端子を直接繋いでホーン単体での音出し確認を行う。

 

 

ホーンの鳴りが悪い理由は様々。ホーン本体のコンディションが悪い場合や、電気の流れが悪くレスポンスが鈍いケースもある。鳴りが悪いときはすべてを点検しよう。

 

この際に良い音が鳴る場合は、スイッチ周りやハーネスの導通系に問題があると考えられる。特に、絶版旧車の場合はホーンスイッチのアースをハンドル本体に落としている例が多く、そのようなタイプはアース不良を起こしている例が多く、アースィングの追加で音色が復活するケースもある。

 

まずはひと通りの状況を確認し、不具合ポイントを見つけてシューティングしよう。それでも音が出ない際は、別のホーンに交換する。なによりも安全第一である。

 

 

 

 

 

 

 

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