【Page3】ヘッドライトは明るくできる!!

掲載日:2010年03月19日 特集記事    

記事提供/2008年12月1日発行 モトメンテナンス No.80

簡単&充実 電気強化作戦 ~簡単でも好結果を得られる電気メンテナンス~

ヘッドライトは明るくできる!!

2年に一度の車検の際に、ぼんやり系の「ヘッドライト光量」が鬼門!? となっているサンデーメカニック&ユーザー車検愛好家は数多いはずだ。ここでは、H4ランプの採用とハーネスのカスタマイズによって驚きの明るさを得られた原付2種をリポートしよう。

同じシャッター速度かつ露出絞りで撮影したヘッドライト。上がダイレクトアースィングで、下がメインハーネスを介してアースを落とした場合。明るさの違いがわかるはずだ。今回はバルブのワット数を大きく、しかも高性能なハイワッテージバルブを採用できるように、H4バルブ仕様のシビエライトを採用。外国製ライトではなくても、四輪車用も含め、ヘッドライトは流用することができる。

 

明るく安全に乗るための「ヘッドライト」カスタム
アースリードの専用化で旧車も間違い無く明るくなる!!

ヘッドライトが明るいことで「夜間走行時の不安」は間違い無く減るはずである。薄暗く、ぼんやり輝くような「ちょうちんヘッドライト」では、安全を確保することができない。

 

メーカー純正パーツのヘッドライトにこだわり、黄ばんでしまった当時もののレンズのままで愛車を走らせている絶版旧車ファンが少なからずいる。だが、仮に、暗いことが気になっている場合や「安全第一」であることを理解しているのならば、迷うことなくヘッドライトは交換、もしくは何らかの対策を施し、明るくしたいものである。

 

2年に一度の車検の際に、毎度毎度、悩んでいる輩も少なくない。確かに、工場出荷時のオリジナルデザインは大切にしたいものである。しかし、それと安全とを天秤にかけたときに、どちらが重要か?その答えは明確だ。事故が起きてからでは遅い。大切な愛車だからこそ、好条件で走らせたいものである。

 

 

今回はヘッドライト本体も交換した。H4バルブ仕様にしたことで、様々なハイワッテージバルブを試すことができる。今回はガレージにあったブルーハチマキ付きのH4バルブを利用した。

 

大型車の場合は、よっぽど特殊なレンズデザインでは無い限り、何らかのモデル用を流用できるケースが多い(丸型ヘッドライトの場合は流用できる可能性が高い)。

 

流用するとレンズカットが違うので、納得いかないという声が多いのもまた事実である。しかし、絶版旧車ファンの中には、知恵とアイディアでそんな懸案を見事解決し、快適な夜間走行を実現している者も数多くいるのだ。

 

ここでは、ヤマハ原2モデルのヘッドライトを明るくするモディファイを実践した。具体策として行ったのは2つの作業である。ひとつはヘッドライト本体の交換だ。各種高性能バルブが出回っている「H4バルブ」を利用できるボディーに交換したのだ。具体的にはシビエ製ヘッドライトを利用したが、仮に、同じレンズ径のモデルを見つけ出すことで、純正流用が可能になるケースもある。

 

ヤマハのヘッドライトリムは、同じレンズ径ならばセットしやすいデザインとなっている。仮に、リム形状が合わない際には、リムを加工流用することで他機種用ユニットを装着できるようになるケースもある。また、ライトボディーをモディファイすることで(ハンダ付けでステー位置を変更するなど)、純正流用を可能にした実例もある。要するに、サンメカ自身の知恵とアイディアと実行力がすべてなのである。

 

ふたつめの実践は、ヘッドライトのアース線を専用化する「アース線の独立」である。メインハーネスの中に抵抗要素があったり、ハーネス自体が劣化することで電気の流れが悪くなり、結果的にヘッドライトが暗くなっている例も少なくない。過去にはアース線を追加したことで、まったく異なる明るさをゲットできたという驚きの実例もある。これは絶版旧車に限ったことではなく、90年代以降のモデルにも当てはまる。

 

また、スペシャルパーツとして発売されている「ヘッドライトリレーキット」を採用することでも明るさは獲得できるが、機種によってはリレーユニットを収める場所に苦労する例もあるので、装着時は事前にスペース検討することも忘れずにいてほしい。

 

小排気量モデルでも、的確な作業実践で夜間走行は楽しくなる。機会があるときに、是非ともチャレンジしていただきたい。

 

バッテリーのマイナス端子からダイレクトにアースィングできるようにハーネスを用意。ここでは純正ハーネスよりも太い2.0SQサイズを使った。

H4ソケットの近くに丸ギボシ端子を使った配線接続部があったので、その丸ギボシ端子からダイレクトにアースィング処理を施すことにした。

バッテリー側の接続には丸型圧着端子を利用した。車体を取り回すハーネスコードが目立たないように黒く細いビニールチューブに通した。

メインハーネスに沿わせてアースィングを取り回し、バッテリーのマイナス端子に接続。作業はたったこれだけだ。

 

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