業界著名人コラム

タイムマシンにOh! 苦い

Column #010 掲載日:2012年01月31日

現在所有車は2台、’86年1月から乗り始まって現在進行形のH-D XLH1000、もう1つがHONDA CB125JX改。実はこのCB、以前お話ししたSL125S改との2ヶ1バイクなので純粋なCB125JXではないですが。

 

’70年代後半から約30年、36万キロ走破してくれたSL号、数年前ついに部品が無くなり出した際、たまたま愛知県の知り合いが手引きしてくれ、SLと色々互換性の多いCB125JXを部品取り用に入手した事が有りました。部品取りなので手元に来たのはいわゆるポンコツ、外装のないエンジンと骨組みだけの車体。しかし恐る恐るキックを動かすと圧縮アリ。どうも捨てられない症候群、勿体ないオバケ(古い……)に取りつかれてるようで、急遽コイツを直して何か造りたくなってしまった。

 

結局ない箇所を適当なジャンクや廃材みたいな物を利用して(加工して)自作、暫くはSL改とCB改、2台併用した時期も有りました。ですが似たような単車が2台と言うのはどうにも始末が悪く、結果SL×CBの2ヶ1バイクになりました。因みにその部品取り車両を手配してくれたのが元ゼロ、現チャボエンジニアリングのK氏、愛知の岡崎から東京まで車体を運んでくれたのが現チョップスティックチョッパーズ(豊島区)のY氏なので、それ考えると今更ながらに何とも贅沢なポンコツ車両の気が致します。

 

尚、このSLとCBの2ヶ1バイク、特にメイン部分にCBを多く使ったのですが、SL号は1970年式、CBは1975年式なので、たかが5年の違いですが、僕にはこの5年の違いは大きく、何だか新型のバイクに乗ったように感じてました。ですが最近はそのCB用の部品も段々入手が困難になって来たみたいで、もしかしたらもう時代遅れの車両なのかも知れませんね。

 

以前、SPORTSTERを入手した当時、Harley-Davidsonの部品が高価で、しかも入手するのに時間と手間を要しました。下らん部品でもベラボーに高く、おまけに何ヶ月も入荷待ち(届く頃には注文した事すら忘れてしまう位果てしなく待った気がします)、やっと来た部品が頼んだのと“違う物”なんて事が年がら年中、今考えるとかなりテキトー、笑うしかないような色々でした。

 

しかしいつしか時が移り、昨今のハーレー人気も有り、今じゃHarley-Davidsonのパーツは例えかなり旧い年式でも結構何とかなったりしますし、しかも割と安価で(※品質はさておき……)、しかし今度は逆に旧い国産車の部品が入手難になってしまいました。年式や需用によっては致命的に部品がなく、例え有っても異常に“ブッ高い”のが現状。何処か外車と国産車の立場が逆転した印象が有り、何かイマイチ心中複雑なんですが。

 

毎年々々アッチが流行ればそれオンリー、コッチが流行れば又そればかりって感じで、主体性がないのか妙にコロコロ方針変えたりする現在のJB4(※国産バイク主要4メーカー)に期待出来なくなったのも外車人気に拍車をかけてるんでしょうかね? まったく携帯じゃないんだから、何年かしたらもう“過去の遺物”みたいなバイク造りはイイ加減ヤメて貰いたいもんですが。少なくとも国産車のファンとしては(※因みに僕にはHARLEY-DAVIDSONもHONDAも全く“同等”、単にバイクの1種ですので特にドチラも優越有りません)。

 

そんなこんなで最近は日本車の部品を探し回る事もまま有るのですが、インターネットの普及で根気よく探せば見付かる場合も有り、そう言う点では現代は中々便利です。しかし大体が通販メインなので、出来れば肉眼で見て触って色々確認したい僕のような人間には、少し一長一短な部分もチラホラなんですが。

 

通販でも丁寧に寸法やその他詳細を記載してくれてる場合が多いのですが、部品でも例えば工具でも、やはり手で触った方が色々確実、「コレは絶対使える!」と勘が働きます。昔々’70年代に専用部品なんて皆無だった頃、改造バイクを造る為に外出の際は常にポケットに金尺(※メジャー)持ち歩き、そこいら中で流用&加工出来そうな“何か”を探し歩いてた時期を思い出す度、便利になるのは素晴らしいけど、同時に“勘”を含めた大切な何かが失われてく気がして、ちょっと寂しい感じがするのも本音です。もしかしたら、そう言うアナログ的な手法のアレコレも今じゃ時代遅れなんでしょうかね? でもやっぱり僕には実際に手で触った時の「あ、コレだ!」のあの感覚に勝る物はどうやら中々ないようですが(※工具なんて特に!)。

 

結局40年近く前から感覚そのものが大して進歩してない?時代錯誤な人間なのかも知れませんが(※まだ時々ポケットに金尺入ってるし……)、SLやCB、はたまたSHOVEL HEADにしても、当時から一緒に過ごして来た僕のような人間には何処かこれらは故郷みたいな居心地の良さ、妙に落ち着く感覚が有ります。なので願わくばこのCB×SLの2ヶ1バイクにもまだまだ当分現役で居て欲しいと思う次第(他にも身の回りには色々捨てられない症候群の証拠の部品や服がチラホラ有るみたいなので、今回はその辺りを1部撮影しました)。

 

そう言えば時々私用で通る国道246号線、川崎の宮前区に在るバイク屋さん(※SHOVELメインのHARLEY屋さん)。

最近たまに寄るんですが、ココは何処か昔味わった色々を思い出すニオイがして、つい先日行った時も店先に僕のと同じCRフレーム、年式も1年違いの’79年式XLH1000=IRON SPORTY(※しかもリヤ18インチ)と、SHOVEL HEAD時代の最初期FXR(スーパーグライド?)が並んで鎮座してました(※写真参照)。お店の外観や中の雰囲気もまるであの頃、当時の感性と凄く近くて……何かちょっとタイムスリップした気分になります。そんな訳でもし興味有る人は是非行って見て下さい。

 

PS.性懲りもなく再びライヴ出演致します。2/19(日)新橋ZZ(※LIVE BAR)でのROCKIN’ BLUESY‐GIGと言う催しで、18:00~位から30分程度出演予定です。¥2,500(予約:¥2,000-)+ドリンク。

※詳細は新橋ZZのWebで→http://www.zzpad.com/

 

FIRE-3(CB125JX×SL125S)、2ヶ1SPECIAL。

FIRE-3(CB125JX×SL125S)、2ヶ1SPECIAL。

 

'70年代後半、杉並井荻に在った今岡商会(※部品メーカー、デイトナの初期)で入手して以来、約35年経っても今だ現役のタコメーター。同社のミニメーターの最初期の物で、片仮名で「ディトナ」と入ってる為、現代だと時々失笑されてしまいますが、個人的にはソコが妙に可愛いです。

’70年代後半、杉並井荻に在った今岡商会(※部品メーカー、デイトナの初期)で入手して以来、約35年経っても今だ現役のタコメーター。同社のミニメーターの最初期の物で、片仮名で「ディトナ」と入ってる為、現代だと時々失笑されてしまいますが、個人的にはソコが妙に可愛いです。

 

元はトラックのマーカーランプで昔はタイホウ等のトラック部品屋さんで扱ってましたが、後にチョッパー乗りに普及してったご存知ロケットウインカー。勿論まだ現役、ガラスレンズの優しい灯りがとても綺麗、特にこのレモンイエローはつい、かき氷を食べたくなる美しさです。

元はトラックのマーカーランプで昔はタイホウ等のトラック部品屋さんで扱ってましたが、後にチョッパー乗りに普及してったご存知ロケットウインカー。勿論まだ現役、ガラスレンズの優しい灯りがとても綺麗、特にこのレモンイエローはつい、かき氷を食べたくなる美しさです。

 

ガスタンクのキャップに被せるカバー(※近年はマスオさんの奥方みたいな愛称で呼ばれてるようです)。'70年代に調布の部品屋で見付けて以来、コレも軽く35年以上経ってますが、やはりまだ現役です(※さすがにメッキはアチコチ剥げてます)。

ガスタンクのキャップに被せるカバー(※近年はマスオさんの奥方みたいな愛称で呼ばれてるようです)。’70年代に調布の部品屋で見付けて以来、コレも軽く35年以上経ってますが、やはりまだ現役です(※さすがにメッキはアチコチ剥げてます)。

 

'76か'77年に地元アメ横で1時間近く値切って買った人生初の革ジャン。当時は裏地にボアが付いてる物が珍しかったのと、暖かく感じて真冬でも半袖T1枚で平気だった。

’76か’77年に地元アメ横で1時間近く値切って買った人生初の革ジャン。当時は裏地にボアが付いてる物が珍しかったのと、暖かく感じて真冬でも半袖T1枚で平気だった。

 

'80年(……だと思う)に入手したSchott。当時はかなり高額だったのと、渋谷バックドロップでしか手に入らず、かなり無理して買った。まだタグがバッファロー印だった時の物で、新品の頃はゴツく感じたけど今見るとかなり普通です。

’80年(……だと思う)に入手したSchott。当時はかなり高額だったのと、渋谷バックドロップでしか手に入らず、かなり無理して買った。まだタグがバッファロー印だった時の物で、新品の頃はゴツく感じたけど今見るとかなり普通です。

 

個人的には割と新しいと思う部類で、'96年にカナダで部品を探して偶然入った店、ハイウェイチョッパーズと言う所で買った物。普段作業着代わりに着てる為か、たった十数年で、もはやボロボロ。

個人的には割と新しいと思う部類で、’96年にカナダで部品を探して偶然入った店、ハイウェイチョッパーズと言う所で買った物。普段作業着代わりに着てる為か、たった十数年で、もはやボロボロ。

 

マフラーは換えてるけど、その他はストック部品も多い状態の'79年型XLH1000(CRフレーム)&SHOVEL HEADのFXRが2台並んだ光景に、思わず昔を思い出してしまいました。

マフラーは換えてるけど、その他はストック部品も多い状態の’79年型XLH1000(CRフレーム)&SHOVEL HEADのFXRが2台並んだ光景に、思わず昔を思い出してしまいました。
KMFモーターサイクルズ
神奈川県川崎市宮前区有馬3-4-10
TEL:044(853)7757
http://kmf-motorcycles.com

 

関係ないけどスカイツリーがよく見える、まだ滅多に周りに人が居ない秘密? 絶景ポイント。しかし「東京タワーと違って色気ない形状だなぁ……」なんて思うのは僕が東京タワーと同い年だから??

関係ないけどスカイツリーがよく見える、まだ滅多に周りに人が居ない秘密? 絶景ポイント。しかし「東京タワーと違って色気ない形状だなぁ……」なんて思うのは僕が東京タワーと同い年だから??

 

業界著名人コラム 記事一覧

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    はじめまして。このたび連載コラムを担当させて頂く事になりました地獄商会の林です。僕は絵を描いたり、何かのアイデアを考えたり、ミシンを踏んだり、服や物を造ったり、時にはオートバイ本体を修理したり……と、様々な作業をする仕事をしてます。

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