総額いくらかかるのか!? 不動スクーター【ホンダ・ジョルノ】を激安再生!! 第7回

掲載日:2018年10月05日 メンテナンス    

文/丸山淳大 写真/モトメンテナンス編集部
記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事はモトメンテナンス増刊「バイクメンテビギナーズ」に掲載された内容を再編集したものです。

操作系のワイヤーは小袋を使ってオイル攻め
マフラー内部は灯油で洗浄してみたのだが……

ブレーキ、スロットルを操作するためのワイヤーにも潤滑油が必要だ。錆びて固着すると動きは悪くなるし、戻りが悪くなるのだ。また、油分が不足すると摩耗が進むのでワイヤーが破断しやすくなる。注油するには専用工具であるワイヤーインジェクターを使用すると良いのだが、無ければビニールの小袋を使う方法もある。

角を切ったチャック付きの小袋をブレーキ、スロットルワイヤーにセットして、小袋内にオイルを満たしておく。そうすると重力でオイルが流れ落ちてワイヤーをグリスアップすることができる。

メーターケーブルはインナーを引き抜いて綺麗に清掃した後、グリスを塗布して戻しておく。前後ブレーキ&スロットルワイヤー、メーターケーブルはすべて再使用することができた。

スイッチボックス内はホコリが堆積してしていたので、中性洗剤と歯ブラシで洗った後、スプレー式のグリスなどを使用してグリスアップしておいた。スイッチの作動も問題ないようだ。

ジョルノのワイヤーは非純正の製品で安くて良いものが手に入るのだが、それも節約してグリスアップで済ますことにした。しかし旧いワイヤーは伸びていて操作感がシャキっとしなかったり、いきなり切れる怖れもあるので、なるべくならば新品に交換したいものだ。

古いハンドルグリップは摩耗していたし、プラスチックのように固くなってしまっていたので、新品に交換した。グリップを外す際はカッターで切ってしまうのが手っ取り早い。手を切らないように!!

ハンドルに残っている古い接着剤をパーツクリーナーなどで洗い落として、接着剤を新たに塗布する。ボンドはグリップの端側に塗れば挿入時に伸びて全体的に行き渡らせることができる。

ハンドルグリップは内径が大きい方がスロットル側となる。長さはミニバイクと中型以上のモデルで異なるので、購入時はよく確認したい。ネットで購入した茶色のグリップはセットで160円(税込)!!

2ストローク車のマフラーにはどうしてもカーボンが堆積してしまう。堆積が著しくなると排気効率が悪くなり、一般的に「抜けの悪い」マフラーとなってパワーが出なくなってしまう。ネット通販では純正同等の新品が安価で販売されている例もある。

ドラム缶にマフラーごと入れて燃やしてしまうとカーボンが焼き切れるのだが、住宅地ではとてもできない。効果があるかどうかは不明だが、内部の2ストオイルを灯油で洗い流してみることにした。

マフラー内部は入り組んでいるので、灯油を注入したらマフラーの入り口、出口を塞いでマフラーをシェイク!! 灯油を行き渡らせた後、排出したら真っ黒な廃液が出てきてびっくり!!

灯油を残すと危なそうなので、中性洗剤で水洗いした。おそらく固形化したカーボンは取れないだろうが、ねっとりした2ストオイル汚れはある程度落ちたのではないかと思われる。

そもそもマフラーを良く見てみると、純正では無かった。どこかで交換されたようだ。3,000円程度でサードパーティーの新品が販売されているが、節約のため耐熱塗料でお色直しして再使用する。

シリコンリムーバーで脱脂した後、いつのものだかわからない耐熱スプレーの余りで丸塗りしておいた。これでかなり見栄えはよくなりそうだ。ペイント後に走れば熱が入って焼き付けになる。

マフラーを外したら排気口からピストンとシリンダーを覗いてみたい。傷が見えたらエンジンを開けようと思っていたが、かなり綺麗だったので、とりあえずエンジン始動してみることに決めた。

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