バイクをズバっと“言い”斬り!/海外車両 4車種をひと言インプレ!!

掲載日:2018年08月23日 トピックス    

まとめ/宮崎正行 写真/柴田直行、関野 温、富樫秀明、徳永 茂、野岸“ねぎ”泰之、長谷川徹、渕本智信、真弓悟史、山家健一
記事提供/BikeBros.2018編集部
※この記事は『BikeBros.平成三十年上期編』に掲載された内容を再編集したものです。

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※個々に記された車両スペックは、ベースグレード(最低価格)のもので表記統一しております(車重についてもメーカー表記に準じます)。生産終了車につきまして市中の新車在庫が確認できたものに関しては掲載しております。また、掲載されている車種は一部に旧年式モデルを含みます。
テストライダー:青木タカオ/小川浩康/小松男/佐川健太郎/櫻井伸樹/鈴木大五郎/田宮 徹/中村友彦/成田恒一/野岸“ねぎ”泰之/堀田 修/松井 勉/宮崎正行/吉友寿夫/和歌山利宏/渡辺学

ベスパ、ハスクバーナなどの
ニューモデルを一気にひと言インプレ

ニューモデルラッシュが続きにわかに活況を呈してきた2018年の国内モーターシーン。インプレをまとめて読んで、次の新車購入の参考にしたい!」そんな読者の声に直球で応え、国内外のニューモデルを取り揃えて「気になるアイツはこんなヤツ!」と言い切る試乗インプレ記事をズラリ掲載!

ハスクバーナから驚きの新型モデル・ヴィットピレン701をはじめ、イタリアの2メーカー、モト・グッツィとベスパからそれぞれ熟成の進んだ美しい3モデルを厳選ピックアップ。その中身やはたしていかに!?

HUSQVARNA VITPILEN 701
紆余曲折の歴史を経て“原点回帰”したハスクバーナ

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車体の剛性感や単気筒のスムーズな鼓動感はベースである690デュークのそれだが、モタード的な雰囲気もあるデュークに対し、ヴィットピレン701はカフェレーサーそのもので、別物であって然りである。

デュークから2psアップしたエンジンは、高回転域に向かってトルクのパンチを楽しめるピュアスポーツらしい特性だ。ただし4,000回転以下では少々ギクシャクしがちだから、乗り手がエンジン性能を上手く引き出していく面白さがある。

アップダウン両効きのオートシフターのおかげで、クラッチ操作が必要ないことには助けられた。シンプルかつ革新的なヴィットピレンには、バイクの魅力の原点へと回帰させてくれる“何か”があるようだ。

SPEC/692.7cc 157kg 135万5,000円

MOTO GUZZI V7III RACER
現代的な走りの中にクラシカルなV7らしさが残る

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V7Ⅲレーサーは、V7Ⅲシリーズの中でも最も走りにこだわったモデルである。空冷縦置きVツインにシャフトドライブ、乾式単板クラッチというエンジンレイアウトは半世紀も変わらない。乗り味も独特で縦に震える鼓動感や、スロットルオンで右に車体が傾くトルクリアクション、加速するとテールがリフトするシャフトドライブの挙動など、個性豊かで味わい深い。

走りのフィーリングは昔ながらの鷹揚さがあり、コーナーで車体を倒し込むとワンテンポ遅れてステアリングが切れてくる。オーリンズのリアサスはストロークがしなやかで、ギャップでの突き上げも最小限。乗り心地も向上し気軽に親しめる現代のクラシックモデルとなった。

SPEC/744cc 213kg 139万8,000円

VESPA Sei Giorni
お洒落感の中にスポーツマインドを持つ頼もしい相棒

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車体とエンジンはGTSスーパー300がベースである。シングルエンジンらしい鼓動感とともに、低速から力強く加速する。スチールモノコックボディは剛性感があり、乗り心地はやや硬めだが、ちょっとやそっとの衝撃では壊れたり歪んだりしなさそうな安心感がある。

シートは比較的スリムなので足着きも良く、レザーも滑り止め加工が施され形状的にもホールドしやすい。前後ディスクブレーキはABSが標準装備。シート下のラゲッジスペースやUSBポート付きのグローブボックスなど、収納スペースの利便性はスクーターならではだ。ゆとりのボディサイズとパワフルな走りで、高速道路を使ったワンデーツーリングも難なくこなせそうだ。

SPEC/278cc 160kg 79万8,000円

VESPA GTS SUPER 150 i-get
新型エンジンとラージボディで余裕のある走りが魅力

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エンジンは155ccの排気量からイメージする以上に俊足。信号のスタートダッシュでも、普通にクルマの流れをリードでき、高速クルーズも楽々こなせる余裕がある。車体まわりがとてもカチッとしていて、路面のギャップやうねりを通過したときに一般的なスクーターにありがちなヨレ感がほとんどない。

ベスパ初となるアイドリングストップ機能や転倒センサー、2チャンネルABSを備えるなど電子制御面も充実。大柄な割にUターンなどの小回りも得意で、扱いやすさと機動力を活かして混雑した街中でもスイスイと走ることができる。都会を優雅に流すだけでもリッチな気分になれるし、機動力を活かしてたまには郊外まで足を伸ばしてもいい。

SPEC/155cc 140kg 54万8,000円

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