バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年7月13日 16:56:58 カテゴリー:

サクっと読む、フルカウルの歴史

by: tsuchiyama (投稿数: 39)

20170715_RT001○R75/5 w/ Avon Fairing:本当に美しいカウルですね。数年前に「Highland Gathering」という旧車イベントで撮影した1台。

 

どもども。今年BMWがロケットカウルを装着した「R nineTレーサー」を発売しましたね。メーカー純正カフェレーサーながら、低くマウントされたカウルはデザインやサイズ、そして何より取り付け位置(実はここが一番センスが問われる部分)が絶妙で、新旧カフェレーサーファンの心をグッと掴んだモデルだと思います。

上の写真はとある旧車イベントで撮影したR75/5。ロケットカウル大好きなワタクシ、このバイクを見て立ち尽くしましたね、ホントに。左右のシリンダーの張り出しを避けながら、車体を深く包み込むこのデザイン……この素晴らしく美しい造形を見せるカウルは、カフェレーサーマニアにはお馴染み、英国のAvon(エイボン)製でございます。ヘッドライトを覆うクリアカバーの造形なんてもうたまんねーっス……。

ということで今回は、BMWのフルカウル車についてサクッと振り返っていきましょう。
これから紹介する写真はミュンヘンのBMWミュージアムで撮影したものです。

20170715_RT002○R50/2 POLIZEI:古くから各国で警察用車両として採用されているBMW。コイツはR50/2(1960-1969)のポリス仕様。このカウルもまた味のあるデザインです。スクリーン上端の反り返りが独特ですが、コレ、かなりの座高がないと前が見えないのでは……。
カウルのブランドですが、HeinrichやWixom、Peel、Dunstallなど心当たりのブランドを調べたものの、どこ製かは現段階では不明。判明したらお知らせします。

20170715_RT003○1976 R100RS:もはや説明不要のフルカウル車、R100RSの初期型。風洞実験で生まれたカウルには時代を感じますが、日本での人気は以前からかなりのもの。最近は後期型のモノレバー(モノショック車)の中古相場も上がってきましたね。欲しい人は出物があったら即ゲット推奨でございます。

20170715_RT004○K75RT:縦置き3気筒のK75RT(1989-1996)をベースにしたEmergency Services車。ドイツ国内で運用されていた救急車的な車両です。カウルは市販RTと同じですね。にしても大きなカウルです。

20170715_RT005○K1:フルカウルネタに欠かせないK1の初期型(1989)。今見ても斬新なデザインとカラーリングです。エンジンは縦置きの4気筒で、さらに世界初のABSを装備したエポックな1台。中古車価格はビックリするほど低めなので、ビビっと来た方は中古車を調べてみてください。

20170715_RT006○1937 WR500:フルカウルの究極はやはりこういう形でしょうか(笑)。これはもちろん市販車ではなく、スピードトライアル用に製作されたストリームライナーです。映画「世界最速のインディアン」に登場するインディアン・スカウト改もそうですが、二輪のストリームライナー=エビフライ型(?)と相場は決まっております。おそらくこういう形状が最適解なのでしょう。

サクッとフルカウル車の歴史を振り返ってみましたが、もっとじっくり歴史モノを読みたいという方はコチラをご覧ください。↓ ではまた。

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