バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年9月20日 10:18:38 カテゴリー:

SR、すごく良かった。

by: tsuchiyama (投稿数: 39)

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信号待ちでパシャっと。

ついにSR400が生産中止になりましたね。
キャブレターからF.Iに変わって早10年近く、よく頑張りました。
先日別の雑誌の撮影でその最終型のSRをお借りしてしておりましてね。
いやぁ~F.IのSRには本当に何年振りかというくらい久々に乗ったんですが、とても良かったですね。何がってもちろんエンジンですよ。

F.IになってからSRに乗ったのは数えるほどで、ほぼF.Iの新型が出たばかりの頃以来でしょうか。
正直に告白しますが、キャブレター時代最後期のSR400のエンジンは僕個人としては好きではありませんでした。(キャブ車ファンのみなさん、ごめんなさい)
というのもキャブ時代最後のSRは、どうもエンジンを回していった時のフィーリングがパサついていて何度乗っても好きになれなかったんですね。決してトルクが出てないとかそういう話ではなく、回していった時の振動や回転上昇していくときに身体で感じる質感という意味で、なのですが。
もちろん、キャブ最後期のSRは度重なる排ガス規制対応で本来のあのエンジンが持つ味わいが薄れていたのではないか、とも思いますが……。

でも、今回乗ったF.IのSRはアイドリングから高回転域までのフィーリングがとても上質で、僕がかつて好きになれなかった、どこか硬質でパサパサして味気ないと感じたネガ要素は一切なくなっておりました。そのまろやかなフィーリングには高級感を感じるほどで、もう走りだした瞬間に「好きだーー!」と思いましたね、マジで。

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ひと昔前は、キャブで設計されたエンジンをF.Iにコンバートするなんて……みたいなことを思ったりもしましたし、事実、F.I黎明期はキャブ時代より明らかにエンジンがつまらなくなってしまったバイクもありました。あと、世の中的にも「機械式こそ至高! 電子制御なんてイラネ」みたいな空気も感じも結構ありましたね。(僕も70年代車に乗っている身なのでそういう気持ちもまぁ分かります)

でも色んなバイクが姿を消したあの大変革から約10年、さらに厳しい規制も始まりましたんで、ンなことを言ってたら、新しいバイクにはもう乗れません。古くからのバイク乗りは電子制御への拒否反応を持つ人も少なくないように思いますが、電子制御によって得られる新たな魅力も確実にあると僕は思っています。

そういう意味で、現在鋭意開発中であるというSRがどんな新しい魅力をひっさげて登場するのか、いまからとても楽しみであります。