モトメンテナンス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2009年08月10日  comments (0)

ドライブシャフトとともに、
要修理ポイントだったのが左フロントフォークからのオイル漏れ。
以前、オイル交換だけはしたような記憶はあるけれど、
その時漏れてなかったのでシール交換は省いていたのでした。
そうやって手を抜くと漏れるんだから、はじめからシール交換も
やっておけばいいのに、ついつい面倒臭がるのが悪いクセ。
結局二度手間だし、フォークオイルを1回分ムダにしちゃってるし。

もうすぐ発売のモト・メンテナンス85号でも「SSTの使い方」コーナーで
フロントフォークのオイルシール交換をテーマにしてますが、
このAS90のオイルシール周辺の構造は、現代的シールとはちょっと違います。
フロントフォークのアウターチューブ先端には
取り外し可能なオイルシールホルダーがねじ込んであって、そのホルダーに
オイルシールが圧入されており、着脱もここで行います。
よって、一般的なオイルシールプーラーやプッシャーがは使えません。

で、この手のフロントフォークのオイルシール交換におけるポイントは
いかにしてオイルシールホルダーを外すか、という点。
シールホルダーはアウターチューブと同じく円筒形で、
おまけに表面はめっき仕上げなので、つかみ系の工具でガシッとつかむと
表面に傷が付いてしまいます。
かといって、バイスで挟んで真円を潰してしまったら、オイル漏れどころの
騒ぎではありません。

以前、ヤマハミニトレで同じ作業をした時には、ゴム製でフリーサイズの
オイルフィルタープーラーを使いました。
しかし今回は、それでは滑って回らないのでベアリングプーラーの部品
(本当の名称は分かりませんが、我々はその形状からギロチンと呼んでます)で
シールホルダーを挟み、それをハンドル代わりに使って外しました。
これは効果てきめんでした。

アウターチューブの下端をバイスでつかみ、両手で掴んでいるのが「ギロチン」です

このシールホルダーが外れさえすれば、その後は難しくはありません。
ホルダーに収まったオイルシールを外して、新品シールを叩き込むだけです。


新品オイルシールはまだあります。まったくもって頼もしい限り

オイルシールのリップ部分にグリスを塗布しておきます。塗りすぎは新たなゴミを呼ぶので要注意です。
ギロチンは、この角度からだとよく分かりますね。

復元時に気を付けたいのは、シールホルダーとアウターチューブの間に入る
Oリングのコンディションのチェックです。
シールホルダーにセットされるか、あるいはアウターチューブにセットされるかの
違いはありますが、普通はOリングがセットされています。
このリングが切れたり潰れたりしていると、フォークオイルの逃げ道になってしまいます。
特に、オイルシールを交換してそこから漏れなくなったとなると、
圧力が加わったフォークオイルがOリングから出ようとするのは当然でしょう。
幸い、AS90では今でもここのOリングが供給されているので、
同時に交換しておきます。

ASの場合、細い角断面のOリングが、アウターチューブ端のネジ部の下の溝に収まります。
オイル漏れを防止するためにシールホルダーの内面と接しているので、表面に薄くグリスを塗っておくとよいでしょう。

まあ、そもそも60年代の原2ですから、フォークオイルを新品にしても
それほど減衰が効いている感じはありませんが、漏れがないのは気持ちいいものです。




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