モトメンテナンス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2009年08月03日  comments (7)

現在編集作業中のモトメンテナンス85号(8月16日発売です!!)もようやく大きなヤマ場を超え、一息ついているツチヤマです。
ということで、先週末は久しぶりにエルシノアの整備をしておりました。



以前のブログで「排気漏れをなんとかしたい」と涙の訴えをしていましたが、もうあれから約2000kmほど走りました。ちょうど週末に腰上チェックをしていたので、新たに補修したEXガスケット近辺がどうなっていたか、経過報告をしたいと思います。

●前回補修直後の様子

こんな感じで常にチャンバー根元付近がクリーンに保てるといいのですが……


●そうは問屋がおろさねぇ!

【左】パッと見では、激しい排気漏れは確認できませんが、よく見るとオレンジ色のパーマテックス・カッパーガスケットが黒っぽく変色しているところが確認できます。実はコレが、漏れた排気なんです。このまま放置すれば、いずれは隙間から排気が盛大に漏れ出してパワーダウンしちゃいます。
【右】チャンバーを抜き取ったEXポート付近。EXフランジを固定する4本あるボルト穴のうち、特に左下からの排気漏れが顕著です(←この理由は後ほど明らかに)。クランクケースカバーに飛び散ったオイルからもその様子が伺えますね。

↑の写真のように約2000kmを走破したフランジ周りには、やっぱり排気漏れの跡が確認できました。しかし、前回作業時に「完全に焼損してしまうSTD紙ガスケット」の採用を見送り、径の近いバルカン用のEXガスケットをカットして流用したおかげか、排気漏れが発生するまでの走行距離は倍以上に伸びました(STDだと500?700km位でダメ)。

この事からも材質的に紙よりも焼け焦げにくい、メタル系ガスケットの流用には一定の効果があったと言えます。できれば同じ距離を走行しても一切漏れてない、コレが理想ですけどね。それに僕のようにズボラな性格だと、「何か理由がないと掃除しないし、腰上のチェックもしない」ってなことに陥りますので、定期的なこういう作業は必要かもしれません。

●EXフランジ内側の状態はというと……

見ていて気持ちの良い絵ではないのですが……。写真手前にリング状のモノが二つ見えていますね。
右側は鉄製のEXリング、そして左側の黒焦げの物体がカットしてリング状に巻いたバルカン用ガスケット。

改めてフランジ周りをバラして状況を確認すると↑のような状態でした。STDの紙ガスケットでは、この時点で全く跡形も残っていないのが常なのですが、流用したガスケットはまだなんとかその形状を留めておりました。やはり排気熱に対する耐久性は明らかにコチラが上。

結局ココが焼けて無くなると、隙間をシールしている液体ガスケットへ一気に排圧がかかることになり、排気漏れするというシステムです。つまり恒久的な対策としては、前回マキシさんからご指摘頂いたように、焼損しにくい耐熱Oリングやゴムブッシュの採用が最も適しているように思います。

実はまだ径の合うモノを見つけていないので、今回は再びバルカン用ガスケットをカットし、液体ガスケット併用で組み込みました。

●しかし組み付け時にトラブル発覚。


4本あるフランジボルトを締め付けていたとき、作業前一番排気漏れのひどかった箇所のボルトを締めていると「ニュルリ」とした感触が……。
前回気が付かなかったのですが、どうやら前に作業した際にネジ穴を終わらせてしまっていたようです。
手元にリコイルが無いので、泣く泣くそのまま組み付けましたが、早いとこネジ穴をリペアしなきゃいけませんね。
あーあーやっちゃったなぁ。







コメント一覧

サトウさん

08月04日(Tue)

21時04分

はじめまして。いつも楽しく拝見しています。当方、お盆休みを利用してエルシノアノのエンジンをオーバーホールしたいと思っています。当方のエンジンもミッションオイルが一次圧縮室へ流れています。モトメンテナンス誌は大変参考になっています。82号のP125の「クランクケース分割までの流れ」の?で教えていただきたい点があります。当方のプライマリーギアが外れません。逆ネジでしょうか?また、回り止めのギアは何用のギアでしょうか?ギアがない場合代用にあるものはありますでしょうか?ご伝授ください。よろしくお願いいたします。

つちやまさん

08月05日(Wed)

13時56分

サトウさん
こんにちは?。いつもご愛読ありがとうございます! シール死亡でエンジンOH……って僕と全く同じパターンですね。笑

さてご質問のプライマリーギアの件でお答えします。84号(エンジン組み立て編)のP115を見ていただくと分かるのですが、このネジを締めていくと、クランクシャフトがケースに引き込まれていくので、このプライマリーギアは逆ネジではなかったはずです。
82号のP125で使用している回り止めギアは、編集長が普段しようしているもので、たしか余ったギアに持ち手をつけて回り止めSSTとして使用しています。
おそらくですが、サイズ的にこのくらいのギアが転がっていれば、それを2つのギアの間に挟んで使用できると思います。

代用品に関してですが、プライマリーとクラッチ側の両方に掛かる金属片(剛性のあるモノ)をかみ合い部分に差し込んでも代用は利くのではないかと思います。ただし、ギアが傷つくような材質は避けたほうが良いでしょうから、厚めのアルミ板などが良いかもしれません。流用テクに関してはのちほど編集長の確認しておきますね。

つちやまさん

08月05日(Wed)

16時26分

サトウさん
ただいま編集長に確認したところ、例のギアはホンダカブ系エンジンのキックギアだそうで、例の「持ち手」に見える部分は元々ギアについているモノである、とのことでした!! 訂正しておきます。
横型エンジン用パーツなので、お知り合いで好きな人がいると、余っているかもしれませんね。

それと、流用品についてですが、「くさび形のアルミ板」がいいとのことです。ギアのかみ合い部分へ差し込み、ギアをロックさせるには、テーパーで先細り形状が適しています。板厚は5mm位、板の幅は10?20mm位あれば大丈夫ではないでしょうか。

お盆休みにエンジンをやっつける、とのことですが、何かあればまた書き込みしてみてください!

サトウさん

08月06日(Thu)

21時01分

つちやま様。ご伝授のとおりアルミ板をかみ合わせ、メガネレンチにパイプを付けて回しましたがボルトはなかなかゆるみませんでした。やっぱりインパクトレンチでしょうか?つちやま様はどのようにしてボルトを外しましたか?

つちやまさん

08月09日(Sun)

00時13分

サトウさん
返信遅れました、すみません。
ボルト外れませんでしたか。えーっと自分が作業したときどうやって外したか、実はあまりよく覚えていないのですが、分解時にはインパクトを数回使用しました。(クラッチ・フライホイールなど)

ただクラッチプライマリーは手で緩まなかったような気がするので、おそらくインパクトを使用したのではないかと思います。このボルトはクランクシャフトに締結されているので、締め付けトルクもそこそこ大きかったように記憶しております。

エンジンOH、進んでるみたいですが、覚えている限りコメントしますので、何かあればお気軽にどぞー!

サトウさん

09月06日(Sun)

21時14分

つちやまさま。ご無沙汰してました。ボルトは近くのガソリンスタンドにエンジンを持ち込み外してもらうことができました。先週、ようやくエンジンを組み上げることができました。クラッチ調整で手こずりましたが、調子はいいです。2サイクルは初めてなもんで、ちょっと不安でしたが走行できました。色々ありがとうございました。

つちやまさん

09月07日(Mon)

10時24分

サトウさん
いや、実はひそかに心配しておりました。笑
いやいや、無事組み上げたみたいですね!おめでとうございます!!どうですか?エルシノア。
僕は空冷2ストならではの迫力のエンジンサウンド(ノイズ?)が大好きで、飽きずに乗ってます。

調子もイイ、とのことで何よりです。僕は先日リングだけ交換しましたが、今のとこまぁまぁの調子ですね。最近エルシノアネタをUPしてませんが、またチョコチョコとUPする予定なので、たまに覗きに来てくださーい。


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