モトメンテナンス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2009年07月19日  comments (0)

何十年ぶりかの眠りから覚めて、昨年秋から稼働中のAS90。
しまなみ海道で四国に渡ったり、秩父の林道を走ったりと、
製造から40年以上経って今がいちばん酷使されている時かもしれません。
そのあたりは、現在4号目が絶賛発売中の絶版バイクスにて
どんなメンテをしているかについては触れていますが、
調子が悪くない部分はあえて触れない(メンテしない、ばらさない)方向で
やっております。
それゆえ、40年モノのポイント接点が突然吹っ飛んだりもしてますが。

で今回はエンジンからのオイル漏れです。
ドライブスプロケットカバーあたりから、タラ?リ、ポタリと
お漏らしがあるので、これはミッションオイルだろうと想定して
スプロケットを外すとこのとおり。


ドライブシャフトオイルシールとカラーの接触部分からデロリとたれています。

昨秋走り始めた時には、ここからの漏れはなかったのですが、
すっかり柔軟性を失ったオイルシールリップがミッションケース内の
オイルを堰き止められなくなってしまったのでしょう。
私が乗り始めるまで、しばら?く不動状態だったと思われるので
それも無理からぬことですね。

ここのシールは内径25×外径40×厚さ9mmの標準規格品ですが
毎度のとおり純正パーツ品番で購入できました。


クランクケースが上下合わせのエンジンの中には
ドライブシャフトオイルシールの外周にリブが立っていて
これをケースで挟み込んで抜け止めにしているものがあります。
この場合、シール交換のためにケースを分割する必要があることもあって
それはそれで面倒なのですが、ASのクランクケースは左右合わせなので
オイルシールは単純に圧入されているだけです。


そこでカラーを抜き取り、先端にフック型のアタッチメントを取り付けた
スライディングハンマーをオイルシールのリップに引っかけて
ゴンゴン……と何度かハンマーを引くと、無事に外れました。
リップ部分に明らかな損傷や摩耗的な痕跡は見えませんでしたが
まあ寿命と見て良いのでしょう。
またこのとき、リップが接しているカラーのチェックも必要です。
オイルを漏らすまいとカラーに接しているリップ部分に適度な潤滑がないと
カラーのその部分だけが摩耗して凹んでしまい、それでリップの面圧が
低下してオイル漏れを起こすこともあるのです。
幸い今回は、カラー側の摩耗は確認できなかったので、これは再利用します。

新しいオイルシールをクランクケースに圧入する際、
クランクケース側にオイルシールストッパーがない場合は要注意です。
打ち込んだシールがどこまでも入ってしまうと、クランクケース内部の
ベアリングに接触して、早々にシールを傷める可能性があります。
このような場合は、オイルシールの外縁とクランクケースの
オイルシールホルダー内縁の両方に掛かるような挿入道具を使うことで
シールが傾くことなく、ケースに対して真っ直ぐ挿入できます。
今回は32mm用のソケットを使って作業しました。

交換作業によってダラダラのオイル漏れはなくなり、ガレージの床汚れからも
解放されて良かったのですが、全般的にオイルシールの寿命が近づいているとしたら
次ははクランクシールあたりも覚悟しておかなければならないのでしょうね。
と思っていたら、それより先に左側のフロントフォークからお漏らしが
発生してしまいました?。



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