モトメンテナンス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2009年07月13日  comments (2)

絶版バイクス4の取材に向けてAS90の試走、というかラーメンを食べに出かけた先で、
ビックリ仰天なことにポイントの接点が吹っ飛んでしまった話の続きです。

状況としては、ごくごくフツーの走り方で1速から2速にシフトアップしたところ、
ミッションあたりから「ガリッ!」という異音が出て、
同時にギアが抜け掛かったかのようにガラガラという感触が伝わってきました。
この時は、てっきりシフトミスをしたものだと思い、もう一度クラッチを握って
シフトペダルを蹴り上げたのですが、それをきっかけにエンジン回転が重くなり
スロットルを煽っていないとアイドリングできなくなって、ついにはエンジンがストップ。

こちらはてっきりミッション、ギア系の不具合だと信じてますから、
エンジンが止まったのも気まぐれだと思い、キックペダルを踏み直しましたが
まったく反応がありません。普通、というかいつもなら、始動する前に
プラグに火が飛んでいる気配がありますが、それがまったくない。
とはいえキックペダルから伝わる感触的に、ピストンとシリンダーが
焼き付いているようなガサガサ、ガビガビ感もないので、重大なトラブルでは
無さそうな感じ。まあ気まぐれで走っていて、自分の現在地が分からないところで
動けなくなっているのはけっこう重大なトラブルではありますが。

で、こんな時プラグでも見てみましょうか、とやるのが定石なんですが、
悪いことに車載工具を積んでない。原2ツーの時は、ひととおりの工具をバッグに入れて
リアキャリアにくくっていますが、近所の散歩ぐらい平気だろうという慢心が
コトを厄介にしてくれます。
結局、携帯のGPSで自分の現在地と自宅に帰る道順を確認して、
トボトボ押して帰ることにしました。
途中、長い下り坂に差し掛かったところで車速を上げて2速に入れてみると、
ラッキーなことに再始動に成功! そのままエンジン回転を下げないように
ギャンギャンスロットルをあおりながら家までたどり着きました。

で、プラグを外し、ポイントカバーを外して接点を覗いてみると
アーム側の接点が丸ごとない。


台座部分の盛り上がりと、ハンダ(かロウ付け)の
痕跡は見えるのですが、接点本体がまったくないのです。
「これはいったい……」とフライホイールを外して詳しく確認すると
やっぱりベース側にある接点が、アーム側にはありません。
同時に、フライホイールの磁石の周辺には粒っぽい異物が付着しています。

分解してみましたが、やはり片方の接点はありません。

というような状況から判断して、接点は何らかの衝撃や劣化でアームから剥がれてしまい
フライホイールとローターの隙間で細かく潰されて接点が消失。
それと同時にポイントギャップがガバッと開いてしまったのです。
ポイントギャップが広がると点火タイミングは早まる方向に変化するので、
始動性の悪化と早期着火による異常燃焼につながったのだと思われます。
坂道を下る途中で始動できたのは、キックペダルを踏むより
クランクシャフトの回転数が速くなったせいでしょう。

こちらは新品。パーツリストを見ると、AS90、AC90、A90などのシリーズでは、三菱電機、國産電機、日本電装の
フライホイールが使い分けられています。私のは三菱でしたね。

最後にタイミングストロボで点火時期を確認&調整して終了です。

なんにせよ、これまでこんなトラブルに遭遇したことは無かったので
症状から原因を想像できなかったのですが、旧車な人に話を聞くと
同じようなトラブルを経験したひともいましたので、超珍しい事例ではないのかと。
ラッキーなことに、純正のポイントは難なく入手できたので交換して修理完了と
なりました。これでしばらくポイント周辺はトラブルフリーで行けるでしょうが
それもさることながら車載工具を何とかしたいところです。




コメント一覧

srxさん

07月16日(Thu)

09時38分

フーン、それで何ラーメン?

モトメンテ栗田さん

07月17日(Fri)

13時34分

千葉県在住の私はこのとき、鎌ヶ谷市あたりを走っておりまして、街道筋のお店でしょうゆラーメンを食べました。後のトラブルなど想像だにしてませんでしたが、あまり記憶に残らない味だったな、と。水道橋の編集部近辺では最近、博多ラーメンの店ができましたよ。


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