絶版バイクス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2008年08月26日  comments (0)

昨日はエルシノアのフロントフォークに起こった惨劇の模様をお届けしましたが、本日はオイルシール組み付け編です。


昨日公開したオイルシール取り付け部分の惨状。しかし何度見てもヒドイ・・・・。


ここで、フロントフォークを組み立てる前に、せっかくなのでエルシノアのフロントフォークの構成パーツを紹介しておきます。



●MT250 フロントフォーク構成パーツ●

(左上から)フォークトップキャップ・インナーチューブ・スプリングB(短い方)・シム・スプリングA(長い方)・ボトムケース・ドレンボルト(小さなボルト)・ダストブーツ・スナップリング・オイルシール・ボトムパイプ+クッションスプリング・オイルロックピース・ソケットボルト

これで全てのパーツです。部品点数としては大したことはありませんので、パーツを無くしたり組み忘れもしにくいと思います。僕も前回バラして初めて知ったのですが、エルシノアはフォークスプリングが2本入るタイプなんですね。レース前に新品パーツが出るか調べてみましたが、案の定ダメでした。スプリングが完全にヘタってしまったらどうすればいいか考え中ですが、とりあえずスプリングの寸法などを測っておきます。

●スプリングB
自由長:101mm/有効巻き数:14.5/線径:約3mm

●スプリングA
自由長:900mm/有効巻き数:52.5/線径:3.9?4mm

寸法は上記の通りでした。しかしスプリング外径を計り忘れたのと、ノギスを紛失したため線径が正確に測定できなかったので、これらは次回改めて計測しようと思います。これらをきちんと計っておけば、バネ定数を算出できるので代わりのスプリングを探すときに必ず役に立つ!(←これはモトメンテナンス誌でお馴染み、『岡本商店』の岡本さんに教えてもらいました。)


組み付けるパーツを並べて忘れ物がないか確認したら、いよいよオイルシールを打ち込みます。しかし例によってシール取り付け部がガリガリ。そのまま打ち込んでもシール外周を痛めてしまう・・・そのくらいは僕でも想像できたので、リューターで大きなバリを取り、指で触って引っかからない位まで削りました。本当は可能な限りガリ傷をとりたかったのですが、削りすぎてしまうと内径が拡大してオイルシールがガバガバになってしまいそう。しかも全周均一の取り代でないと、インナーチューブ・オイルシール・ボトムケースの同軸が出ずに、これまたシールが痛む原因になりそう・・・・とビビッてしまったので必要最小限の削りにしました。

内部パーツやインナーチューブを組み込んだら、いよいよオイルシールの打ち込みです。シールリップにグリスを塗ってボトムケース上面までは手でハメて、ここからはコイツの登場です。


スライディングハンマーと爪の登場です。コイツを使うのは今日で2回目。シール全周が均一に沈むように打ち込むのはコツが入りますが、だいぶ慣れてきた気がします。大きなスライディングハンマーを握ってカン!カン!と爪を打ち込んでいきます。


ちょっとピンボケで見にくいですが、スナップリング溝とほぼツライチでオイルシールを打ち込むことができました。エルシノアのボトムケースにはオイルシール位置決めのための座面はありませんので、打ち込むだけシールは下に入ってしまいます。注意してください。


シールが平行に打ち込まれたことを確認したら、スナップリングを装着。もちろんスナップリングプライヤーを使用します。

※昨日のブログにて「旧車いじってます」さんから、「傷があるときはオイルシールに液体パッキンを塗るといいですよ?」との書き込みを頂きました。実は作業を一気にやってしまったので、僕は今回塗っていません。ただ、次回は必ずパッキンを塗ってオイルシールを組みつけようと思います。「旧車いじってます」さんありがとうございました!

オイルシールを組み付けたところで、フォークオイルを準備します。

トレールミーティングでお世話になったクラブ・エルシノアというWEBを主宰する金閣さんに純正SMを見せて頂き、規定油量を確認しました。

サービスマニュアルによると、MT250エルシノアのフォークオイルは油量で管理します。それによると交換時は143?147cc、フォーク分解時は163?167ccとの事でした。しかしビックリしたのは、入れるオイルについての記述。なんと「ホンダATFオイル」と書いてあったんです!田口サンに聞くと、「昔のバイクはそういう指示が多かったんだ」とのお答え。ふ?ん、そうなんだ。フォークオイルがそこら中で売っている今、わざわざATFオイルを入れるのもどうかと思い、近くの用品店に売っていた「サスペンションオイル ヤマハG10」を購入。早速メスシリンダーに規定量を注入。

気持ち多めに入れようと思いましたが、手持ちのメスシリンダーでは167ccとか細かな目盛りが読めないので170ccにしました(これは前回も同様です)。注いだあとに容器に残ってしまう分も考えればちょうどいい感じでしょう。この辺はあまり気にしないことにします。

ここから作業中の写真はありませんが、エア抜きをしてからトップキャップを締め、車体へフォークを戻します。インナーチューブをクランプさせるときにチューブの表面を確認、タテ傷がうっすら付いていた場所があったので、その傷が車体の前後方向にならないように組み付けました。これは栗田サンに教わりました。フォークがボトムした時にたわまない方向に傷を向けるだけでも多少効果が出るかもしれない、との事です。うーん、なるほど!勉強になるなぁ?。

●で、組み付け完了!●
 
フォークの取り付けが終了したら、各部のネジの締め忘れがないかを確認。「いざ、試乗!」といきたかったのですが、外はあいにくの雨・・・・。しょうがないので、体重をかけてフロントフォークを30回位沈ませてインナーチューブを確認しました。

左の写真ではうっすらラインが見えていますが、これはオイルが漏れたのではなく、組み付け時にリップに塗ったグリス(のハズです・・・)。

「オイル漏れの犯人を捜せ!」というタイトルでお送りしたこのシリーズ、実は雨が続き試乗もできていないので未だ真犯人は見つかっておりません。今回の組み込みも、かなりその場しのぎ的にも思えますが、現状でやれることは全てやりました。ただ、怪しい所の洗い出しは完了したと思うので、今後は街乗りに使いながら様子を見てみようと思います。

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