絶版バイクス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2008年08月25日  comments (2)

毎日快調に走るエルシノアですが、7月末にDIRT A.C.T.S. UNIONのビンテージモトクロスミーティングに出走した際に、ちょっとしたトラブルに見舞われてました。

現在絶賛発売中のモト・メンテナンス79号の締め切り真っ最中ながらも、一年ぶりの出走ということもあり気合を入れて臨んだ僕。前日深夜にフロントフォークのサスペンションオイルとオイルシール&ダストシールを交換、翌日のアツい走りに備えたのですが・・・・。

なんとMXコースをたった2ヒート走っただけで左側のフォークから入れ替えたばかりのフォークオイルが漏れてきてしまったのでした。漏れたのは左側だけで、右側は問題なし。しかも今まで両方のフォークからオイルが漏れたことはない。

となれば一番アヤシ?イのはオイルシールの組み付けミス!!レース後、とある間違いに気が付き、再度組みなおしたのですが、漏れは止まりません。ということで今回は新しいオイルシールを用意し、その原因を探ってやろうじゃないのっ!と意気込んで作業してみました。




作業に入る前にまずはジャッキアップ。とは言っても、レーシングスタンドやきちんとしたモノを持ってないので、オフ車メンテの定番、ビールケースにマシンをセット。

 
今回はフロント周りの作業のため、ビールケースで浮かせたフレームの前半セクションにジャッキをかけて前輪を浮かします。

  
(左)前輪をササッと取り外し、左側のフォークを抜きました。
(中)手持ちのバイソン(左側)のスペアフォークと長さ比較。MTの方が長いと思ってましたが、それは勘違いでほとんど長さは同じ。アクスル位置変更の可能なバイソンの「ハッターフォーク」は重い?いやいや、重量もほぼ同じでした。
(右)トップキャップを外してスプリングを抜き、オイルを捨てます。


オイルを完全に抜いたら、インナーチューブを抜くためにボトムパイプにねじ込まれているソケットボルトを外さねばなりません。本来であればボトムケースを万力に挟みガッチリ固定してから作業しますが、もちろんそんなものはありません・・・。最初に作業を始めた時は「どうしよう!?」と思った(※作業前に確認しましょう)のですが、何か代用できるものはないかなぁ?といつも作業している駐輪場を見渡すと鉄製のカゴを発見!これならいけるか?と思ったらドンピシャ。どう使うかというと・・・


鉄格子の間にボトムケースを挟み、各種ステー用の突起部分を回り止めとすればボトムケースはガッチリロック!!これでネジが回せます。もちろん組み立てるときもこの鉄格子を使用(させて頂きます)。

ソケットボルトを外したら、インナーチューブやらオイルロックピースを全て除去。いよいよオイルシールの状態を確認。果たしてオイル漏れの原因はドコに!?


うーん見たところリップに傷はないし、スプリングも大丈夫そうです。正直に言うと僕にはなぜこれで漏れるのか分かりません。

あ!そうそう、本来オイルシールはスナップリング直下に収まらなければいけないモノなのですが(後から聞きましたケドね・・・)僕がレース前に組んだときは誤ってオイルシールを打ち込めるだけ打ち込んでしまいました(ナント一番底の部分まで・・・)。レース後、田口サンに聞いて「それが原因だ!」と思ったんで、左右のフォークともオイルシールを引っ張り上げて様子を見ましたが、やっぱり左側だけは漏れてくるんですね?。

まぁここで考えてもしょうがないので作業を進めます。その前にここから使用する道具を紹介。


持ってるだけでイッパシのサンメカ気取りができるスナップリングプライヤー、凶器みたいなオイルシール抜き、打ち込み用のスライディングハンマーと爪。

いよいよオイルシールを抜きにかかります。が、苦労して打ち込んだ(実は前回が初めての作業だった)オイルシールを抜くのはそう簡単にはいきません。ここでまたまた鉄格子の登場です。

  
(左)今度はボトムケースを完全に固定するために鉄格子の対角線上にフォークを挿して更にガッチリ固定。
(右)オイルシール抜きを使って、てこの原理でグイグイ!とシールを引っ張ります。初めて作業したときはコレがナカナカ抜けなくってすごく大変な思いを・・・。でも今回はスンナリ抜けましたヨ。


問題のオイルシールを抜いたところで早速新品と比較してみます。

 
(左)新品と並べて比較。左が一ヶ月使用した旧いもの、右が新品。リップは大丈夫っぽい。
(右)あ!裏側のスプリングがちょっと折れてる!でもこれは抜くときに折れた可能性大(だと思う・・・)。

やっぱりシール単体の比較では僕には判断がつきませんでした。「じゃあ、なぜ漏れる!?」疑問は深まるばかり。オイルシールばかり疑ってもしょうがないので、ボトムケースの方もチェック。ふとオイルシールのハマっていた部分を見てみると、そこには信じられない光景がっ・・・・・・・・・・・・。

オイルシールのあった内側に!!ガリッガリに傷が付いているじゃありませんか!!!!
 
うわぁぁぁ???これはヒドい・・・・。一体誰がこんなことを・・・・。
側面にはほぼ全周に渡り縦方向の傷が入っています。しかもなぜか座面にも何か潰れたような痕跡が・・・・。

傷を見てしばし絶句しました。本来であればキレイに内径研磨されたアルミの肌が見えるはずなのに、手で触ってもガリガリなくらいひどい傷がそこには刻まれていたのでした・・・・。こうやってブログを書いている今でもとてもショックです。
『何でこんな傷がついたのか、誰がこんな傷をつけたのか』
今の僕はどうしてフォークオイルが漏れるかなんてより、むしろそっちが気になります。


★ここで僕の犯人予想です。
?僕がエルシノアを手に入れる前に、オイルシールを交換した人がグリグリやってしまった。
?僕が最初にオイルシールを抜く際にグリグリやり過ぎた。


ココを読んでくれて頂いている大半の方が、「原因はお前だろ・・・・」と思っているかもしれませんが、自分ではそんなに力任せにした覚えはないんですよね。ホントに。確かに最初に抜くときは若干こじったりはしましたが・・・。

こうなってしまった以上仕方がありませんが、やっぱりとってもショックです(泣)。

コメント一覧

旧車いじってます。さん

08月26日(Tue)

11時01分

こんにちは、いつも楽しく読ませて頂いています。

オイルシールアウター面に傷がついているとの事ですが、
こういう事はよく見受けられます。
ここからオイル漏れることもありますので、ここが原因だったのかも知れませんね

でも大丈夫です。
オイルシール打ち込む前に、このキズの所を脱脂して、液体ガスケットを指で薄く塗りこんでやれば、キズが原因でオイルが漏れることはなくなります。
オイルシールの抜け止めにもなるしばっちりですよ!

もしバリが出てるようなら、ちょっとペーパーでならして下さいね

では、頑張ってください。

つちやまりょうさん

08月26日(Tue)

13時36分

旧車いじってます。さん
フムフム、なるほど。確かに素性の分からない車両ですと、よくありそうですね。オイル漏れの原因がここだったのかどうかはまだ掴めてませんが、しばらく様子見します。

それと組み込みに対するアドバイスありがとうございます!実はもう既に組んじゃいましたが、今後の参考にさせていただきます。

後ほどオイルシール組み付けの様子もUPします。今思うとアチャーと思うこともありますケドね・・・。


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