モトメンテナンス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2009年02月04日  comments (0)

クランクケース内にエンジンオイル落ちてませんか?


久々に火入れするときの確認項目「その2」です。
以前に白バイマッハ号で「やっちまったなぁ?」って経験がありますが、
2ストエンジンオイルが「自然落下」でオイルタンクから
クランクケース内に落ちてしまうトラブルがありまして、
そんな状況に気が付かず、キック始動=火入れした結果、
ピストンがバキッと割れて、コンロッドがクニャって曲ってしまいました。

何故、そんなことが起こるのかと言えば、
それはチェックバルブ不良=ワンウェイバルブの不良が大きな原因。

例えば、カワサキマッハ?の場合は‥‥‥‥

オイルポンプから各気筒へ分配されるオイルデリバリーラインの中に組み込まれています。
エンジン停止時は、スチールボールのチェックバルブがスプリングに押されて
バルブシートに当たることで、エンジンオイルが流れない仕組みになってます。
エンジン始動時は、オイルポンプが回転してエンジンオイルが吐出され、
その吐出圧力の勢いでスチールボールのバルブとスプリングが押し戻され、
各気筒にエンジンオイルが送り込まれる仕組みになっている。


トラブルの原因は、そのチェックバルブであるスチールボールが、
吐出圧力でスプリングの巻きを広げて、スプリングの中に潜り込んでしまうことによって
起こるようで、僕の場合はそれでした。他にも問題があるのかもしれませんが、
複数のマッハ仲間が同じトラブルで危機一髪だったとも証言しております。


↑↑上写真はもう危険水域に入る直前でしょうか‥‥

結局、スチールボールがスプリングに潜り込んでしまうと、
スプリングがバルブシートに直接当たって、バルブが閉じなくなり、
エンジンオイルが落下してしまうのだと思います。

クランクケースの一次圧縮室にエンジンオイルが入ると、
クランキングによってエンジンオイルが掃気ポートから燃焼室に入り、
それが圧縮されて=ピストンがエンジンオイルを圧縮できるワケが無く、
圧力に負けてピストンが割れてコンロッドがクニャってことになってしまうんですね。
運悪くエンジンに火が入ると、おそらくシリンダーにもガビッとキズが入り、
クランクシャフトにも、もっと大きなダメージを与えてしまうことでしょう。


でも、多くの場合、エンジンオイルが圧縮されたときにヘッドガスケットが吹き抜けて
オイルがドピューッと噴出して一命を取り留めることになると聞いていますが、
僕のマッハ号の場合は、ヘッドガスケットの締め付け状況が不運にも良かったため
ピストンがバキッとなってしまったようです。
したがって、久々にエンジン始動する場合は、キーをONにせず、
空キックをゆっくりやさしく5?6発くらい蹴り込み、妙な重さを感じたときは、
プラグを外して空キックしてみると良いかも知れません。
仮に、オイルが落ちていれば、プラグ穴から間欠泉のごとくエンジンオイルが噴出すはずです。
それと、オイルタンク内の「エンジンオイル残量」を確認しておく習慣をつけるのも良いと思います。

ちなみに同年代のヤマハ車の場合は、オイルポンプ本体の
デリバリーパイプバンジョー内にチェックバルブ=スチールボールとスプリングがセットされてます。


メンテナンス性はカワサキ以上に良いと思いますが、逆に、何も考えずにデリバリーパイプを分解すると、
スチールボールがころころと落ちてしまい、結局、その後は組み込み忘れてしまうことに‥‥
といったケースが多いようです。その対策で、モデルによってはオイルポンプ側のバンジョーが廃止され、
非分解仕様になっている機種もあります。
我がガレージのHS90はAT90からの歴史の流れからかバンジョー式ですが、
AX125に関しては若干新しいため、ほぼ同年式モデルなのに非分解式になってます。


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