絶版バイクス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2008年08月12日  comments (2)

前号までモト・メンテナンス誌で、ホンダエルシノアの復活レポートをお届けしていました。軽く抱きつきしてしまったエンジンを手でホーニングし、クランク室を洗浄、新品ピストン・リングを組み込む、といった軽いOHメニューでしたがエルシノアは見事に復活。トレールミーティングや、VMXなども楽しめるまでに回復しました。



エンジンを組んでから早3ヶ月。現在の走行距離は3400kmに達しました。先日はVMXでもエンジントラブルもなく走りきることができましたが、ここらで一度エンジンをチェックしようと思い立ち、腰上を開けることに。3000kmを走りきったシリンダーやピストンは果たしてどうなってるんでしょう??




早速エンジン整備のために、チャンバーを取り外します。VMX後、一応軽く洗車はしてみたものの、エキゾーストポート周辺は、排気漏れによってかなり汚れてます。よく見ると泥汚れも全然取りきれてませんね・・・。チャンバーを組む際に、ポート回りに必要な部品は、チャンバースプリングと金属製のリング、そして厚紙を何層にも重ねたような紙製リングを組み合わせます。さらに組み付け時にはパーマテックスのシリコンガスケットを塗布しているのですが、しばらく走行を重ねるとどうしても漏れてきてしまいます。

実は、上記構成パーツ以外に、もうひとつ部品が必要なのですが、メーカーからの供給がストップ(中止?)しているため、僕はやむなくシリコンガスケットに頼っているのが現状です。これまでも5回ほどチャンバーを外してフランジ周辺を清掃、再組み込みを行っていますが、そろそろ恒久的な排気漏れ対策を考えなくちゃいけませんね。

さて、シリンダーを外す前にまずはキャブレターを外します。VMXで若干マディ気味のコースを走ったとはいえ、外観はかなり汚れていました。これでも前回のエンジン組み込み前には、キャブクリーナーでピカピカにしてあげたんですけどね・・・。でもキャブ本体の汚れを良く見るとなんとなく油汚れに見えます。



「・・・これは何かある!!」

そう思ったんですが、すぐには原因が分からずに僕はシリンダーを外す作業に戻りました。すると、インシュレーターを取り外しているときに事件が。

「あっ・・・・。折れちった・・・。」



エルシノアはキャブとシリンダーの間に入るインシュレーターに、オイルポンプからのオイルラインがあるんですが、インシュレーターを取り外そうとしていたら、写真のようにあっけなく折れてしまいました!!!別に外すとき無理にこじったりしたワケじゃないのになぁ。もしかしたらすでに亀裂が入っていて、パイプが折れかけていたのかもしれません。キャブの油汚れもそこから出た2ストオイルが原因ではないか・・・。

だとしたらエンジンはどうなってる?若干不安になってきました・・・。

●ピストントップ●

向かって左側がシリンダーの前方です。

ピストントップは思ったよりもカーボンの堆積はありませんでしたし、特に異常はないみたい。実はこれまでシリンダーヘッドだけは数回チェックしていました。腰上OH後500km、1000km、1500kmとヘッドを外して燃焼室とピストントップは軽く掃除していたんです。じゃあシリンダーはどうかな??

●シリンダー●


うーん。写真の左上がエキゾーストポートなんですが、若干タテ傷がありますね。ただ手で触ってみても深くはありません。ここはシリンダーを外したときにペーパーで研磨しようと思います。

●シリンダーヘッドとプラグ●


続いてヘッドはどうでしょう?プラグは新品交換後40kmほど走行したもの。焼け色は普通。濃くもなく薄くもないという感じです。
燃焼室では、写真右上の一部に黒いカーボンの堆積が見られます。結構硬いですが磨けば取れそう。写真でコゲ茶色に見える汚れは、ウエスで吹くだけで取れてしまいました。

とりあえずヘッドの方はとっとと磨いて組み込みに備えます。磨き出して10分もかからずに下のようにピカピカになりました。



写真の向かって上側がシリンダー前方になります。マザーズのコンパウンドで磨くだけですっかりキレイになりました。ではお次はピストンのチェックです!!


●ピストン●
 
(写真左)ピストンの右前側です。リング直下の茶色く変色している部分は、ちょうどエキゾーストポートの辺りになります。細かいタテ傷は多いですが、これと言って問題はなさそうです。
(写真右)ピストンを真後ろから見た図です。あーっ!! トップリングの合い口付近からピストンスカートにかけて少し幅広めのスジが入っています・・・。うーん、これはどういう判断をすればいいんだろう。実際に触ると指先で凹凸が分かるほどではないんですよね。とりあえずペーパーがけを行って、可能な限り表面の傷を取ってみようとは思います。



ここまでエンジンの現状を報告しましたが、これから清掃、組み込みを行います。前回田口サンに教わりながら行ったクランク洗浄などの作業も、今回は自宅でチャレンジしてみようと思っています。今回のエンジンメンテの目的はエンジンチェックももちろんなんですけど、「教えてもらった作業を思い出しながら、全て自分の手で作業する」というのも僕の中で大きなものだったり。

これをきちんとやりきれば、一連の作業もようやく自分の「整備力」になるはず。整備もヘタクソな僕は、時間も恐ろしくかかってしまいますが、絶版車を維持していくためには必要な作業ですから、きっちりやり遂げなければいけません。今日も夜な夜な作業する予定であります!!

ところで、8月16日に<モト・メンテナンス 79号>が発売されます。実は昨日編集部に刷り上った本が届いたんですよ?。表紙は↓のような感じです。



今回も面白い内容に仕上がっております。絶版車愛好家のみなさんには役に立つ情報ばかりですから、ぜひ書店でお求めくださいね。


コメント一覧

オトキチさん

08月13日(Wed)

20時34分

届いてま?す。
ありがとね。
F8もMTも大変でんな?笑
ちゃんとメンテしてやって、気持ちよく走って下さい。

つちやまさん

08月16日(Sat)

13時57分

オトキチさん
確かにどっちも大変といえば大変なんですが、元を正せばすべて僕が悪いんですよね・・・笑。今後は大事にならないように、もっとちゃんと面倒みようと思います、ハイ。


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