モトメンテナンス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2009年01月08日  comments (0)

今年は暖かな年末年始で良かったなぁと余韻に浸る間もなく
平常運転になってしまいましたね。と同時に、1月5日の小寒を過ぎて
関東地方ではグッと冷え込みが厳しくなって参りました。
朝、通勤用のトリッカーのイグニッションキーをONにすると
油温は↓

こんなことになっています。ガレージに保管してあるといっても、
暖房を入れているわけではないので、朝イチの油温は最低気温にほぼ比例します。
チョークを引けばエンジンは始動しますが、当然のことながら
油温は簡単には上がりません。

私たちがエンジンオイルの交換を行う時の油温は普通、夏なら夏の、冬なら冬の常温ですよね。でも、オイルがエンジン内で仕事をする時の温度はもっと高い。製品によって幅があるものの、一般的には60?80℃近辺から110℃ぐらいの時にもっとも性能が出るように開発されているようです。
そうした使用範囲よりも油温が低ければ(例えば30℃とか40℃では)粘度は高くなります。逆に、100℃を大きく超えれば粘度が低いサラサラ状態になります。オイルの指標のひとつである粘度の中でも、10W-40、0W-30といったマルチグレードタイプの場合は、だいたい40℃と100℃時点での粘度を表記しています。
で、始動時の油温が一ケタ前半というこの時期、排気量が比較的小さく、高回転まで回さず淡々と通勤路を走るだけでは、トリッカーの場合は40℃台まで油温を上げるのにひと苦労です。ペースの上がらない都内の渋滞路を1時間弱走って、ようやく60℃台中ほどといった感じです。

↑油温計なんぞ付けるから油温が気になるんだろ、という声が聞こえてきそうですが、計器を付けて初めて、冬の油温の低さと上昇しづらさを実感しました。ちなみに水冷エンジンなら、水温上昇とともに油温も上がり、冬場でも適温で推移します。


高粘度のオイルは確かに油膜強度が高いのですが、その性能を発揮させるには油温が十分に高くなっていることが必要です。逆に、油温が上がらない状況では高い粘度がフリクションロスの原因になり、エンジンの回り方が重い、ちゃんと回らないからさらに油温が上がりづらいという連鎖反応を引き起こしてしまいます。
だかた、こんな状況でもエンジン内部の潤滑を守るためには、低温でも潤滑性が高く、燃焼圧力で油膜切れを起こさない低粘度オイルが求められます。

低粘度オイルというと低燃費のエコカー向けという印象がありますが、現在ではスポーツ走行を得意とする0W-30、0W-20クラスの低粘度オイルも登場しています。私のトリッカーには0W-30が入っていますが、そのおかげか20℃、30℃台でもイヤな重さもなく、スムーズに走行できます。夏場に入れた硬めのオイルのままこの時期を迎えて、エンジンの回りが重いなぁと感じるようなら、高性能低粘度オイルを試してみてはどうでしょうか。

晴れの日も雨の日も、飼い主に従順に走り続けてくれるトリッカーは、3年半で2万8000kmを走行しました。この8000kmはニューテック製の0W30、NC-51を使っています。

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