絶版バイクス編集部ブログ-バイクのことならバイクブロス

post : 2008年06月26日  comments (0)



絶版車オーナーが車両と同時に手に入れるべきアイテムとして、僕は第一にパーツリストが挙げられると思います。手に入れた車両の部品が壊れたりまたは欠品だった場合に、パーツリストとにらめっこして新品部品を発注したり、オークションでNOSパーツをゲットしたり・・・リプロパーツの有無に関わらずその役割は重要ですよね。もちろん生産から年数が経った車両ほど、在庫問い合わせした部品が「欠品」という空振りに終わることも多いわけですが・・・。

いずれにせよパーツリストとサービスマニュアルは、自分で何とかしようと思うオーナーさんにとって必需品といえるでしょう。


僕は現在1973年型のホンダMT250/ELSINOREを所有しているんですが、この車両を譲ってもらったときに、パーツリストも一緒に頂きました。複製品ではなく当時のパーツリストのため、表紙は擦り傷や色のはがれもありボロボロです。

これまでモト・メンテナンス誌では、入手可能な純正新品パーツを利用してエルシノアのエンジンを修理する模様を3号に渡って展開してきましたが、このパーツリストがなければ部品をそろえる事すら出来なかったでしょう。


車両を譲ってもらったとき、初めてエルシノアのパーツリストに目を通したのですが、最初にページをめくったときにとてもビックリしました。なぜだか分かりますか?



「イラストの描いてあるページが少ない!!」

どういう事かというと、エルシノアのパーツリストは「エンジンブロック」と「残りのフレームブロック」という二つの見開きイラストのみで一台の車両を描いているのです!
僕は他に1972年の250TRを持っているのですが、そのパーツリストはキャブレター、シリンダーヘッド、ミッション、外装などなど車体を細かいパートに分けて掲載していたし、たまたま持っている1976年のRM125のパーツリストも各パートごとに大きなイラストで描かれていたので、それが普通だと思っていたんです。



そんなもんだから、エルシノアのパーツリストは最初はとても見づらく感じました。だって描かれているパーツ一個一個が小さいし、番号もギュウギュウ詰めでレイアウトされていますから。
特に↑の車体周りなんてカオスです(笑)。

しかし逆に考えると「よくコレだけのパーツを見開きで描ききったなぁ」と感じるのも事実。というか、今はむしろそこに感心しています。部品の成り立ちと位置関係が分かるように順序良く、そして他のパートと混同されないように描く技術とセンス。加えて一目見て感じる「手描き感」もイイですよね。

パーツリストのテクニカルイラストレーションと、機械工学でいう機械製図法とでは多少意味合いが違ってきますが、かつてドラフターやCADに向かって必死に図面を描いていた経験からすると、このパーツリストはスゴイなぁ・・・と。一台を描きあげるまでの苦労は想像を絶します。もちろん原図はもっと大きな紙に描いてあるんでしょうが、是非本物を見てみたいです。きっと設計図と同じで決して見せてもらえるようなものではないと思いますけどね。

絶版車の魅力は、今の車両にないデザインや音だったりするわけですが、同様にカタログやパーツリストにも人の温かみを感じるような魅力が溢れている気がします。


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