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スズキ GSX-S1000F

優しい顔した速いヤツ

投稿日:2017年03月06日

評価:(4.0)

年式:年
燃費:一般道:17.0km/L 高速道:23.0km/L


満足している点

・軽さ
・強靭なフレーム
・エッジが丸められて威圧感のないボディワーク
・超元気なエンジン。サウンドもど迫力
・楽チンですが、そこそこ前荷重もできるポジション
・よくしつけられたトラコン

まだ慣らし中ですが、ちょっと過剰な走行性能に戸惑っています。楽しもうと思ったら免許証が何枚あっても足らない・・・・3000回転も回したら250ccのフル加速をはるかに超える感じ。また、ここからどんどん聞こえてくる吸気音がたまりません。官能的な素晴らしいエンジンです。
コーナーリングの安定感は素晴らしいですね。サスペンションのセッティングがきちんと出せたこともあると思うのですが、外乱を全く寄せ付けないほど安定しています。これはツアラーではなく、スポーツバイクですね。自分がうまくなったのかと思うくらい安定して倒せます。

Ninja400も持っていて、ツアラー2台体制もどうかと思っていたのですが、全くの別物でした。おかげでNinja400のゆったりとした乗り心地の素晴らしさと身体にシンクロしてくるパルス感のあるエンジンの良さを再確認するとともに、いい具合に性格の違うバイクを楽しめることに満足しています。

不満な点

・積載性ゼロ(載せにくいというレベルではない。載せられない)
・元気が良すぎるエンジン(レスポンスも音も)
・可愛過ぎる顔(文鳥という名前にしました)
・ハザードスイッチ(なぜ右側に?)
・フルカウルという割には防風性がイマイチ

不満点はこれくらいです。評価が分かれるであろう「フルカウルのくせにミラーがハンドルマウント」というのは、個人的にはアリだと思いました。カウルマウントのためのステーが最小限で済むので、軽量化に寄与していると思います。
エンジンの音は、これは好みが分かれるというか、「いい音だが気がひける」と感じる方は多いと思います。妻には「暴走族が入ってきたのかと思った」と言われました。これはバイク好きにはたまらない音だと思いますが、バイクが嫌いな、あるいは興味がない人にとってはちょっと問題です。

これから購入する人へのアドバイス

バイクらしいバイクです。速く走ってぐるんと回ってギュッと止まる。
反対に、トコトコ走るとかゆっくり走るということは苦手だと思います。段差で手首に入力があっただけでアクセルが反応してしまいます。
超クロスレシオなので、シフトアップダウンが楽しい反面、シフトアップでトルクが付いてくるのを待つ、というような中排気量のような楽しみ方はできません。シフトアップした瞬間からトルクが付いてきて、アクセルをもっと回せ!とバイクが訴えてくるような気がします。日常を楽しむにはスピードレンジが上に振り切れすぎです。
試乗レポートやブログで「ツアラー」と言っている人がいますが、これは間違いです。純然たるスポーツバイクです。パッセンジャーシートが極端に小さいこと、荷掛けフックがないことはスズキからの「ツアラーじゃないよ」というメッセージなのでしょう。
ちょっと否定的に書きましたが、自制心を持ってバイクを御しながら楽しめる人にとっては最高の非日常を味あわせてくれる相棒であることは間違いないと思います。


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カワサキ Ninja 400|ニンジャ400

先端デザインと熟成メカニズム。ちょうど良いパワーにゆとりあるシャーシー

投稿日:2016年06月15日

評価:(4.0)

年式:年
燃費:一般道:27.0km/L 高速道:30.0km/L


満足している点

【デザイン】
・エッジの尖ったカウルと有機的な丸みを帯びたタンクの見事な造形
・ツインスパーフレームからスイングアームにつながる未来的デザイン
・ダウンショートマフラーによるボディの凝縮感
・右側にオフセットされたレイダウンショックアブソーバー
これだけ個性的にまとめたデザインは国産にはないのではないでしょうか。

【快適性】
・ほどほどのストロークにほどほどの減衰力のサス
・腰がありながらあたりの柔らかいシート。ソファ並と言って良い。8時間くらい乗っても疲れません。
・カウルの防風性の凄さ。高速道路でも全然疲れません。

【エンジン】
・低回転から高回転まで三段階の味わいのパラレルツイン。低回転ではルルルルルという弾むような音。4000回転からはビーンと張った音。7000回転からレッドゾーンまではギューンと、回転に合わせてヤル気を出してくれるのがいいですね。
・馬力は44馬力ですが、十分。その分フラットなトルクで低回転から楽しいです。このセッティングは街中からワインディングを楽しむための十分性能に収めたカワサキの良心です。

不満な点

【積載力】
・リヤシートを開けると、そこにはETCがギリギリ入るだけの空間が。独特なフレームのためにやむを得ないのですが・・・・

【バックトルク】
・低回転アクセルを戻したときのバックトルクがやや強めです。疲れるほどではないですが。

【フロントの接地感】
・アップハンドルなのでそういう乗り方なのでしょうが、フロント荷重はややしにくいです。もう2センチほどハンドルが低ければいいのですが。

これから購入する人へのアドバイス

ツインだからと言って敬遠する人がいますが、実際に乗ってみれば満足するはず。サーキットを走るわけでなければ、これでも十分スポーティーです。
それと、タイ製とはいえ、クオリティマネジメントが完璧なのでしょう、特に塗装品質は大したものです。フレームの塗装はホンダやヤマハを確実に凌駕していますし、タンクやカウルの塗装の品質はちょっと信じられないくらい高級です。まあ、Ninja650と共用で欧州で数が出るからここまで出来るのでしょうが。
疲れず乗れる良いバイクですよ。リターンライダーにもぴったりではないでしょうか。


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