色々と大変だけど、手放す気にならないバイク
投稿日:2016年10月10日 【レビューを編集する】 【レビューを削除する】
評価:(5.0)
年式:年
燃費:一般道:10.0km/L 高速道:10.0km/L
満足している点
音やら加速やら振動やら耐久性やら、全部が作りっぱなしで全く調教されてない所が面白いです。
Z2はあんなに近代的なバイクなのに、マッハを作ってた時のカワサキに一体何があったのか心配になります。
この荒削りっぷりは、現代の非常に良くできたバイクの中にあっては異端と言っても良いかと思います。
どうせ古いバイクに乗るなら、これくらい現代とは違う乗り味のバイクを選ぶのも良いかもしれません。
不満な点
曲がらない、真っ直ぐ走らないと言われますが、カーブはゆっくり曲がればいいし、真っ直ぐ走らないのは法定速度をだいぶ超えてからなので、普通に走ってれば大丈夫ですよ!
ただもう一つ、よく言われる止まらないという欠点については、本当に気を付けねばならないと思います。ちょっと油断するとガードレール張り付きや追突の危険があります。
また簡単にロックします。カーブ走行時なら、低速でも慌てて握るとすぐにスリップダウンの危険があります。
ですので、とにかく安全運転が必要です。特に知らない道を走るときは刺客に狙われてる気持ちで走らないと、不意の歩行者やら停止した車やらに対応できません。後続の車両を先に行かせるくらいの気持ちが必要だと思います。
マッハは走ってるだけであちこち壊れていく2ストローク車両です。いずれは必ずシリンダーに手を入れなければなりません。
また振動のため、大事なボルトがどんどん緩んでいきます。
主治医を見つけておくか、サービスマニュアルと工具を用意したほうがよいと思います。
ボルトの締め付けトルク表
http://kawatriple.com/torque.html
これから購入する人へのアドバイス
キレイな車両を望むなら、海外からの逆輸入車をお薦めします。
国内の車両は生き残っている数が少なく、不人気だった事も相まって粗末に扱われたものが多い印象です。
エンジンとフレームのマッチングに拘る方々も結構おられるかと思いますが、H1については番号が近いのは最初期だけです。
20,000番ではエンジンとフレームに1,500ほどの番号差があります。(エンジン番号のほうが若いです)
ですので、10,000番台なのに番号差が百番程度などと非常に近い事を売りにしてたら、載せかえを疑ったほうがよいと思います。
発売当時、マッハはエンジントラブルがあるとカワサキがエンジンまるごと寄越すみたいな、豪快な対応をしてたという話です。
過去には粗大ゴミ同然に扱われたと聞きます。どんな車両でも、今となっては貴重だと思います。
ですんで、マッチングがどうかよりも、調子がいいか悪いかで選んだほうがいいかもしれません。
パーツがないという話もよく聞きますが、ヤフオクに一年も張り付けば大抵のパーツが出ます。
ピストンは良いリプロ品が出てますし、シリンダーはボーリングしたり、最悪スリーブ打ちかえたり、何とでもできます。
クランクは中古品がそこそこ出回ってます。
ただしクランクは強いショックを与えられるとリビルドが必要になる可能性が高く、しっかりと木箱や発泡スチロールで固定されて保管された物を買うか、リビルドを想定して購入することをお薦めします。
フロントサスペンションのインナーが錆びて、シールを傷つけてオイル漏れが起きている車両が多いそうです。
インナーのリプロ品は品質がイマイチで、程度のいい純正品はなかなか貴重です。
外装品はサイドカバーが入手難です。
CDIユニットは動作未確認の物をヤフオクで買うとまず間違いなくぶっ壊れてます。
リビルドしてもらうか、動作確認済みの物を根気よく待つしかありません。
とても良いんだが、それが伝えにくいバイク
投稿日:2020年05月29日 【レビューを編集する】 【レビューを削除する】
評価:(4.0)
年式:年
燃費:一般道:20.0km/L 高速道:25.0km/L
満足している点
一万五千キロの中古をコミコミ50万円で購入しました。
癒し系バイクです。
三速三千回転でゆっくり流してるとマッタリできて和みます。
里山とか農村をダラーっと走るのが似合うバイクだと思います。
金属部品の比率が高くて良いもの感があります。
不満な点
僕がヘタクソなのを考えにいれても、高速域が苦手なバイクだと思います。
特に高速道路を百二十キロ以上で走るのは結構怖いです。
多分細いタイヤとフワフワなサスペンションのせいだと思うのですが、この点に限ってはマッハ3のほうがまだ安心して走れるレベルです。
最小回転半径はかなり大きいです。
650にしてはデカくて重いです。
振動強めです。長く走ると手が痺れてきます。
まぁどれもこれも、この手のバイクで持つ方がおかしい不満だと思います。
これから購入する人へのアドバイス
ゆったり気持ち良く走りたい人にお薦めです。
悪いところをハッキリと挙げられるバイクですが、
反面、文字にしづらい種類の美点をたくさんもっています。
事実僕はかなり満足してます。
中古の弾数多いし、値段も手頃なので安心して買えると思います。
実家のような安心感
投稿日:2017年05月21日 【レビューを編集する】 【レビューを削除する】
評価:(5.0)
年式:年
燃費:一般道:30.0km/L 高速道:40.0km/L
満足している点
このバイクはですね、上がりのバイクです。
乗ったら降りられない呪いが掛けられます。
運命に逆らって売ったとしても、心が満たされることがなくなり、
飢えに耐えかねていつか必ずセローを買い直す羽目に陥ります。
え?なんか断定してるがテメーはセロー何年目だって?
すみませんまだ一週間です。
すんませんすんません。
断定はやりすぎました。
で、なんで上がりのバイクだと思ったかなんですが。
スリル、見栄、速さ、辛さ、快適さ
そーいったユーザーが抱えるバイクへの欲望の道をひととおり楽しんだあと、
疲れちゃった人すらも満足できるバイクなんじゃねーかと素人なりに思いました。
まあ推測ですが。
とにかくバイクとして誠実に作られてると、僕みたいな節穴の目でも感じますし、
バイクがこちらに要求してこないから、椅子に座ってるみたいに移動できる。
欲望から離れた所にある完成されたバイクだと感じた次第です。
不満な点
四輪に煽られまくることです。
セローは見た目も実態も可愛らしい善良なバイクですので、弱者を煽るようなヘタクソドライバーには格好の的です。
ここぞとばかりにお粗末なドラテクを披露しにきます。
コーナーで離すと直線でシャカリキになって追っかけて来るのでめんどくさいです。
車に強引に割り込まれたり、後からやって来た大型バイクに信号待ちで並ばれてモヤモヤするなら、まだ向いてないかもですね。
ちなみに僕は滅茶苦茶モヤモヤするので向いてないと思います。
これから購入する人へのアドバイス
個人的には、最初の一台にはお薦めしないです。
最後にとっといた方がいいと思います。
僕もこれは早まったなと思ってます。
新しく別のに乗るとしたら増車せにゃならん。