グラベルからターマックへ、路面に囚われない自由なライダーへ向けて開発された新生ボクサーGS。フラット・トルクなエンジン・キャラクターの1100ボクサーは、GSのような、あらゆる走行環境を往くモデルにとって最適なパフォーマンスを発揮する。エンジンにテレレバー・サスペンションを組み合わせることで軽量化と高剛性を実現し、エンジン/ギアボックスユニットは頑強でねじれ剛性に優れたフレームのバックボーンを形成。路面にタイヤを押し付け、グリップ力を増すパラレバー・サスペンションなど、BMWがこの時代に開発した独特のシステムは、いずれもGSにとって大きな恩恵をもたらし、大柄な外観からは想像もつかないような、驚くほど軽快な走りを見せる。また、無給油で長距離走り続けることを可能とした大容量の燃料タンク、深いストロークでもライダーの体格を制限しない2段階に調整可能なシート高、リアシートを取り外せばラゲッジラックになり、多くの積載を可能とする。日本仕様では標準装備となっているABSシステムはON/OFF切り替え可能で、リアホイールをあえて滑らせて走ることも出来る。さらにコックピットに視線を落とせば、油温・時刻・燃料残量・シフトインジケータを一目で確認出来るR.I.D.(ライダー・インフォメーション・ディスプレイ)も搭載。ロング・ツーリングに適したビッグ・エンデューロ・マシンとなっている。