北陸エリア(石川県) カテゴリ:自然
2017-05-23 22:55:17 走行日:2017-05-20〜2017-05-21
グー!(87)
5月20日土曜日。待ちに待ったSSTRがスタートした。
初めての参加なので無理はしないと決めていたが、ルートには最後まで悩んだ。着るものにも迷った。急に気温が高くなり、寒さ対策よりも暑さが心配。でも、標高1,000mを越える地点もある。おまけにトンネルも。結局、夜明け前の出発ということもあり、半袖の重ね着にネックウォマーという服装に落ち着いた。
朝3時に目覚ましをセット。仕度が少し遅れ出発は40分。日の出は4時45分、間に合うか?
交通量の少ない東名高速をひた走り、音羽蒲郡からR1へ。空は既に明るくなってきている。時計を見ながら先を急ぐが、ちょっと間に合いそうにない。渥美半島はもやがかかっていて見通しが悪い。先月下見をしておいた太平洋ロングビーチに着く前に、バックミラーに朝日が映っていた。残念!
現地へ着くとバイクが2台。もちろんステッカーが貼ってある。あれ? 石川ナンバーだ。
石川からですか?「はい。いつも千里浜で何かやっているのが気になって、昨日こっちへ来て向こうへ戻るルートで参加することにしたんです」なるほど、それも面白いですね。「せっかくなので、この辺りの道の駅を回りながら行きます」
その言葉通り、最初の道の駅『赤羽根ロコステーション』でまたお会いした。これから宿へ戻って朝食だそうだ。
私は『田原めっくんハウス』へ。誰もいなかったが、場所とオドメーターを送信。今年は、これが走行記録になる仕組みだ。ちなみに道の駅は2ポイント。合計10ポイント以上で条件クリアだ。
来た道を戻り音羽蒲郡から高速へ。美合PAで1ポイント。豊田JCから東海環状自動車道へ。鞍ヶ池、赤津、五斗蒔の各PAでポイントゲット。美濃加茂の『昭和村』で課題の10ポイントをクリアしてしまった。時間はまだ8時。何かあっけない。
ポツポツとバイクが訪れ始めた。私の隣に珍しいバイクが止まった。PIAGGIO MP3 250FL。ナンバーは松本。そういえば、鞍ヶ池SAでも長野から来たという3人組にお会いしたが、前泊かなと思って尋ねると、朝3時に家を出て、『潮見坂』からスタートしたという。すごい!
「では、千里浜で!」
これがSSTR参加者の合言葉だが、挨拶をして、すぐ隣の美濃加茂SAへ。ようやくスタンプゲット。
実は、参加者への資料の中に「記念に使ってください」とルールブックにスタンプ帳がついていた。訪れた道の駅やSAのスタンプを押してオリジナルブックを作れる。その最後のページに「会った人にメッセージをもらいましょう」というスペースがあったので、それを埋めるのを自分なりの目標にしていた。スタートでお会いした2人組を始め、ここまで何人かにゼッケンナンバーと一言をいただいていた。
美濃加茂SAにはとても大勢のライダーがいたので、とても全員とは話せない。ふと見ると、赤いニンジャ1000に乗った女性ライダーが目に入った。ナンバーは足立。
東京からですか?「ええ。1時半に出て、牧の原で日の出を見ました。そこまでで、既に200km走りました」
上には上がいるものだと感心する。彼女にはこの後ゴール会場でお世話になったが、その時は知る由もない。
ポイントはクリアしていても、せっかくなので道すがらあったPAに全て寄ることにした。
と、先ほどのPIAGGIO MP3 250FLの方にまたお会いした。このあと狼煙をめざすが、できるだけ道の駅にも寄りたいと言うので、大和で下りると指定道の駅の他に2か所回れますよ。良かったら案内しましょうか?と先導することに。
3つの道の駅を回って、白鳥インターから東海北陸自動車道へ。そこでいったん分かれたが、ひるがの高原SAで三度お会いした。標高1,000mあるSAは涼しく、たくさんのライダーが休んでいた。さすがに少し休憩。
ふと見ると、彼のバイクに1回目からすべてのSSTRステッカーが貼ってある。さらに最南端ミーティングのステッカーも。佐多岬ですか?「はい。今年は9月の連休です。ぜひ来てくださいね」と言って、彼は狼煙をめざしていった。
そういえば、『古今伝授の里やまと』では、初めてグラディウス650のオーナーにお会いした。しかも女性ライダー。
新車で購入して7年になるという赤黒のグラディウスは、鮮やかで綺麗だった。
ご夫婦で参加されていて、九頭竜湖から福井周りで千里浜をめざすと言っていた。こうした出会いが嬉しい。
ひるがの高原の先はトンネルが多く、しかも長い。一番長いトンネルは11辧インナーを脱いだ体に風が冷たい。
誰も立ち寄らないようなPAにも寄りつつ白川郷インターで高速を下り、『白川郷』と『上平ささら館』へ寄り、五箇山インターから再び高速へ。城端SAでは、何と隣町にあるというバイク店の店長にお会いした。なんという偶然。
さて、ここで金沢のブロス友に連絡を入れる。昨年娘と能登ツーへ行った時に案内してくださったBさんだ。午後から時間ができたので、せっかくだから会いましょうという話になっていた。『メルヘンおやべ』にいるというので、福岡インターで下りて給油する。「今日は何かのイベントですか? ゼッケンをつけたバイクがたくさん来ますが」とGSの方に聞かれたので説明したが、地元でもご存知ないんだとちょっと残念。
この日は気温がぐんぐん上がり、2時過ぎの気温は28℃を超えていた。暑い。
道の駅に着くと、日陰でBさんが待っていた。こんにちはと挨拶をすると、バイクがたくさん泊まっている方向を指さして「愛知から女性2人で参加されている方がいますよ」という。まだ建物の中にいるのか姿は見えなかった。私もスタンプを押しに中へ入る。
外へ出て、この先どこの道の駅を回りますかと聞かれたが、実は行きたい所が別にあった。
地図で見つけた小撫川ダムと五位ダム。「SSTRでダム回るの?」と驚かれたが、自分らしいコースを走るなら、やはりダムは外せない。「俺も行ったこと無いんだけど」と笑いながらも地図を見て、先導してくださることに。
そこへ、女性の2人組が出てこられた。同じ愛知県民。名古屋港から出発されたという。「では千里浜で」と挨拶して別れる。
ダムへ向かう道では、さすがにSSTRライダーには一台も会わなかったが、気持ちよく走りダム湖畔の駐車場に着いた。堰堤の上を歩いて管理事務所へ向かう。ウグイスの声がこだまする。ダム湖では釣り人が糸を垂れていた。
事務所へ着くと、2階へどうぞとの貼り紙。普通はインターホンで呼ぶんだけど。半信半疑で2階へ上がる。
「こんにちは」
声をかけるが反応なし。「こんにちは」もう一度声をかける。やはり反応がない。テレビが付いたまま。機械室の扉も開いている。何かおかしくない? その辺に血を流して転がっていたら、私たちが犯人? 不用心だよね、大丈夫かな。心配になって他の場所でも声をかけたりノックをしたり。
周りを探そうかと外へ出る。
軽トラの側に男性がいた。「ちょっと用事で外へ出とった」…良かった。本当に事件かと思った。簡単なアンケートを記入して、無事にダムカードゲット。
そこから五位ダムへの道を教えてもらい出発。そちらは、インターホンで呼ぶと直ぐに出てきてくださり、こちらもカードゲット。
あまり遅くならないうちに会場へ着いた方がいいと、そこからR471で千里浜をめざす。この道も、SSTRライダーはほとんど通らないようだ。考えてみれば、少し南を走れば道の駅へ行けるのだから無理もないか。
高松の道の駅でBさんとお別れするつもりが、せっかくなのでブロス友に会えるかもと千里浜まで来られることに。
すでにライダーが続々とゴールに向かっていたので、一緒に並んで砂浜へ下りる。そこでしばらく写真を撮ったり、浜へ下りてくるライダーを眺めたりしてからゴールへ。
ゴール前に写真を撮るスポットがあり、先に着いたライダーが拍手をしたりハイタッチをしてくれたり、お祭りムード満点。
砂浜を後にして駐車場へと向かい、徒歩で浜へ戻って記念品を受け取った。
ブロスを探そうと思ってメールを見ると、狼煙をめざした人達が、思ったよりも早く戻れそうと返事が来た。すでにゴールしているというメンバーも。しかし、今回の参加人数は2,000人越え。まだゴールしていない人がいるとはいえ、この人混みで探し出すのは至難の業だ。
案内してくださったBさんともう一度会うだけでも大変だった。18時近くまで付き合ってくださったが、そこで帰って行かれた。
地元の方が用意してくださった貝汁とおにぎりをいただき、一息ついてまた探す。
歩いていたら、テーブル席にいた女性に声をかけられた。今朝、美濃加茂SAでお会いしたニンジャ1000乗りの女性だった。まさかここでまた会えるなんて。一緒に座って少し休憩。ブロス友がタイガースの法被を着ていると書いていたのでその話をすると「あの人じゃない?」見ると、ANさんとSさんの2人連れが。「この色、目立つね〜」彼女が笑った。
九州のZさんは、18時半にゴールポストにいるという伝言どおり無事に会えた。さらに神奈川のNさんも法被を目印に来られた。何度かメールでやり取りしつつ会えなかったAさんも来られた。残念ながらTさんはバイクトラブルで、塩尻でリタイアされたそうだ。
18時57分。日没の時間になった。
「天気は良かったけど、海に沈む夕陽は見れないかも」案内人Bさんが言われた通り、最後の最後に雲が出てしまったが、夕陽が見れたのは、SSTRで初めてだという。
泊まる場所が七尾、高岡、氷見とバラバラだったので、明日もタイガース法被を目印に集まろうと言ってお開きにした。
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