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十一面観音三刹

近畿エリア(滋賀県) カテゴリ:社寺・教会
2015-11-29 17:44:39 走行日:2015-11-28〜2015-11-28
グー!(25)

寒くなって、空気が澄んできました。
空は晴れているけど、15時から自治会の仕事・・・ツーリングに許された時間は6時間。
なんとか、紅葉の時期に滑り込みできました。

行ってきたのは、滋賀県は木之本にあるお寺みっつ。
石道(しゃくどう)寺、鶏足(けいそく)寺、渡岸(とがん)寺。十一面観音をお祭りする古刹。

10世紀以上戦乱も乗り越えてきた十一面観音(説明はWebに豊富かと)の他、
石道寺〜鶏足寺の間道は紅葉が綺麗で、この日も無住のお寺とは思えない程の参拝者でした。
R365から琵琶湖方向に広がる田園地帯も、空が広くって良い景色です。

特に石道寺は、明治以降は無住のお寺ですが、
地元の石道(いしみち)地区の皆さん(約30戸)が力を合わせて、戦乱時含め1000年以上守り続けてこられたお寺で、
隣接する鶏足寺と合わせて、非常に手入れが行き届いています。

通常、月曜は「休館」ですが、月曜が祝日の場合と11月は無休で、お参りする人々の世話を焼いてくれます。
(冬季休業あります:12/29〜2月末日)
この日も3軒の方が、駐車場整理、参拝者整理、観音様のお守りに出てこられていました。
自治会活動に腰が引けてる、うちの自治会では想像もつきません。
なぜ、こんなことができるのか。

十一面観音は、左手に花瓶をお持ちでそこに、睡蓮のつぼみが差してあります。
渡岸寺の国宝ではそのつぼみが失われているのに対し、石道寺の観音様はちゃんと今でもお持ちでした。
そういうところも石道寺が人を惹きつける点なのかもしれません。
以下、その魅力を写真で・・・・伝わるかな。

トップの写真は、石道寺の庭園。
石道地区は、この景観と奥の山から流れてくる高時川の支流の水で潤います。

石道寺本堂

かろうじて葉を残す紅葉も
葉が浮遊している感じがしてよかったかも。

この本堂の中に、欅一木造(けやきのいちぼくづくり)の
慈しみの表情あふれる十一面観音がお祭りされています。
石道の女の子の姿を借りているとか。

地元の方のお守りのおかげで、重要文化財を
自分の息遣いも届くような距離で拝むことができます。

更に、近くにあった廃寺から移された、十一面観音2体も脇に従えておられます。それも貴重な文化財。
もったいないこと、この上なし。

鶏足寺への間道

隣接する鶏足寺は、開帳なく本堂にお参りだけ。
ただし、この景観。

葉はすこし寂しいけれど、
苔むした紅葉の並木に水の豊かさと歴史を感じます。

カメラを構える僕の背中側には、この10倍ぐらいの人出。
それを支える石道の人々にはほんま頭下がります。

最後の紅葉

手薄になりつつも、所々いい紅葉に恵まれました。
天気は曇り。
青空だと、紅白の画面にはなりませんね。

たとえ落ちても

銀杏の葉の吹き溜まり。

僕は落ち葉を掃かない派です。
うちの主人(嫁)に怒られてばかりです。

住宅地も落ち葉で埋め尽くしてやりたい。

これが石道地区

石道地区の家々を結ぶ水路が、石道寺まで導いてくれます。

実はこのイモ洗いの水車が、今回の一番の目当て。
十一面観音よりも、これを見たかった。
信心なくてすみませんw

一輪車に乗った里芋が、この水車の中で踊ります。
水車、前回見たビンテージな水車から新調されてます。
ビンテージ(年代物)を惜しまないのは、
きれいな水と一緒に、習慣が生きている証拠。

ちなみに、一輪車、僕の実家のある岡山県北部では
「ねこぐるま」って言います。かわいいでしょ?w

洗いあがり

水車から出てくるとこんな感じで仕上がります。
楽ちんで綺麗、無駄もない。最高の皮むきの仕方。

花山椒

いわゆる山椒の実は、雌花。
おじさんが手にするのは、おじさんが雄花で作った花山椒。
花山椒、「自家用か料亭行き、見本あるから食べて見」だもんで、一つまみ口に含む。
いわゆる山椒の香りがおだやかではんなりした香辛料でした。そりゃ、京料理に行くわ。
「ここだけしか、売ってない。しかもこんな値段。」ですと。

僕のように、料亭に縁のないアナタも、
料亭で高いお金を払ってるアナタも、
石道まで走れば、300円で鍋やごはんが料亭級です。

石道の女の子

無人販売の棚に、洗い芋と花山椒もならびます。

「店舗」の看板もおしゃれなら、棚の内装竹張りだし、
キャスターあるわ、シャッターまで装備。
奥に写ったおじさんのお店。

今回の撮影、一緒に写る孫の女の子共々、
快く相手していただきました。
慈しみの仏様、十一面観音を守る気持ちはこうやって受け継がれていくんでしょうか。

野菜、一品一品のクォリティも高いです。色が綺麗です。
琵琶湖走るとき、いかがでしょうか。
ぼくは、花山椒とゆず味噌。500円。
石道の女の子のかわいい笑顔付き、有人販売でしたがw

残り20分、渡岸寺参拝

国宝をいただくお寺。
国宝になると、木造建築不可とかで、鉄筋コンクリートの収蔵庫に、おそらく国内最高峰の十一面観音が鎮座しています。16時閉館に注意です。

15分で出ようと思っていましたが、無理です。
彫像として、超一流です。作者を問わずにいられません。
氾濫するWebの写真では、その力は伝わっていません。
収蔵庫だけあって、ぐるり360°間近で拝観できます。
これは、オ・ス・ス・メ。

R365 湖北の空

近畿中部は、晴れ予報でも、
湖北の空には冬の気配が漂います。

R365の琵琶湖方向の空は、雄大で表情も豊かです。
長浜あたりは、R8よりも山側を攻めるR365の方が雄大な平野を感じられます。山も見れるし。

以上、渡岸寺の国宝が、なんとオマケ扱い、
行き帰り北陸道使用、走行距離259.7km、11.81L、22.0km/Lの紅葉滑り込みセーフの旅でした。

あと、拝観料、三刹と駐輪で800円。
見習え比叡山。


スポット詳細情報

  • 石道寺・鶏足寺と渡岸寺
  • 住所:滋賀県長浜市木之本町石道419
  • 電話:0749-82-3730
  • 営業: 平日 00:00〜00:00    〜
  • URL:http://kitabiwako.jp/spot/spot_1052/
  • 休日:月曜日

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