九州エリア(宮崎県) カテゴリ:自然
2016-04-10 15:20:33 走行日:2009-09-03〜2009-09-03
グー!(7)
本日、お休みでツーのお誘いもあったのですが、息子が腰を痛めて嫁からお世話を仰せつかったので、自宅で塩漬けです。
ならば、予告通り、白虎号栄光の軌跡を書こうじゃないの!
で、第1弾は白虎号初のロングツーリングとなった九州旅行です。
今回のメンバーは盟友GS1200ADVの「巨神」とビューエルの異端ユリシーズの輩なおっちゃん「ムッシュ・メタボ」氏の3台です。
仕事終わりにフェリーに乗船、大分港まで行く間に、ルート設定の相談をする約束だったのですが、大分から高千穂で観光した後、鹿児島まで南下して宿泊する程度の大雑把な計画を立てただけで、仕事疲れの巨神は「ヨガの眠り」、ムッシュは晩酌と好き勝手に過ごしてしまい、行き当たりばったりな旅をすることに(これが後で悲劇を招くのですが…)
翌朝は快晴で、フェリーのハッチが開いた瞬間をワクワクしながら下船(この瞬間がフェリー旅の醍醐味)
大分港から竹田市でとり天を食べた後、高千穂に向かい、異様にテンションの高いおっさん3人でボートに乗船し、高千穂峡観光を満喫しました。
が、そのころから晴天との天気予報に反して雲が出てき出したので、慌てて出発することになったのですが、ここでコース取りで一悶着です。自分は一度阿蘇の方に抜けて高速を使って鹿児島入りを主張、巨神はマップルをみて、「国道265」で中央突破しようと言い出したのです。
ここで?と思った方は相当の「酷道」好きです。そう「国道265」は九州地方屈指の「酷道」なのです!
九州の道になじみの無い3人はこの道が相当な酷道だと知らずにいたのです。結局コースはメタボ氏が巨神に賛同したため雨の酷道へと突き進むことになったのです。
初めのうちは楽しく走っていましたが、行けども行けども速度域の上がらないガレた山道で、相当の時間を費やしても少ししか進みません。
九州の秘境(後で知りました)と言われる椎葉村でGASを入れた際、店の人に心配すらされました。
さすがの巨神も疲弊したのか、265で南下するのをあきらめ、国道388で人吉に出て高速に乗ることに同意し、進路を265〜388に変更し少し走ったところで、事件が起きたのです。
国道388も265と大差ないような道で、雨も相当激しくなってきて、視界も良くありません。
事件が起きたそこは、上りの左コーナー、かなりの急角度なうえ曲がって直線になる辺りは超急こう配だったのですが、それに気が付かず、自分はギアを高めで入ってしまったのです。
急こう配に気が付き、アクセルをひねったのですが、高すぎるギアではトルク不足であり、その場でエンストしてしまいました。すぐさま左足を出して車体を支えようと思ったところ、短足の悲しさに坂の傾斜が相まって、いくら足を出しても地面に届かず、そのまま虎さんは「ゴロン」してしまったのです。
薄情にも走り去った巨神の帰りを待って3人で白虎を起こし上げ、ダメチェックをしたところ、クラッチレバーは曲がり、ペダルが内側に曲がってフレームに当たってしまい、かなり力を入れないとギアチェンジ不能とわかりました。
とりあえず町中まで動かして、ペダルを叩いて幾分かはチェンジしやすい状態にして、高速に乗り宿まで向かったのですが、休憩に立ち寄った薩摩SAで次の事件が発生。
なんとなく、曲がっているレバーが気になり、ちょいと触ってみたところ、ナント根元からレバーが「ポロン」と落下したではありませんか!!
ボー然と立ちつくす自分を巨神とメタボ氏は大笑いで写真を撮ったりしていましたが、クラッチが切れないバイクをどうすんの?っていう事の重大さに気づき、やがて3人で頭を痛める状態。
そこで、自分は意を決して、高校のころクラッチケーブルが切れた原付(AR50)で赤穂から明石の川崎のパーツ販売所まで走った経験を活かし、「クラッチなしで宿まで行く」と決めました。
まず、発進は押しがけを試しましたが、虎の重量では人間が参ってしまいました。そこでギアをセカンドに入れてセルを回し、無理やり動かしたところ、これがバッチリうまく行き、何とか走り出すことができたのです。
ギアチェンジは速度がパーシャルの状態ならクラッチなしでも軽く入りますので問題ないのですが、後はいかにして停止せず、宿まで行くかです。
宿までは料金所を出て信号機のある交差点を1回左折するだけで行きつくと分かっているので、速度を調整しつつ信号のタイミングも見計らいながら、何とか1回止まっただけで宿に辿り着けました。
無事に宿についたとはいえ、クラッチレバーの無いバイクで鹿児島から神戸までどうやって帰るのか、問題は山積み
白虎号の初ピンチ、どうなってしまうのかわからないまま、鹿児島の夜は更けていきました(その2につづく)
※虎はスクリーンをGIVI製に交換、第2形態になってます
地獄に仏
山から若干降りたところにあったお店の軒先を借りてシフトペダルを加工したのですが、お店の人が大変だろうって言って、サンドイッチを差し入れて下さいました。
お礼にも行けていませんが、本当にうれしかったです。
日本もまだまだ捨てたもんじゃありませんよ
レバー、な〜い!
焦ってトライアンフのレバーが有りそうな店を知り合いに電話探しているところをほかの二人は楽しそうに写真を撮っていやがりました。
今や定番となったスマホですが、当時は珍しかったiphone3GSがルート確認や修理店の検索に本当に役立ちました。
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