甲信越エリア(長野県) カテゴリ:その他
2017-05-07 22:39:12 走行日:2017-05-04〜2017-05-06
グー!(66)
泊まった宿は、南アルプスを一望できる場所にあった。
うぐいすのさえずりで目を覚ます。
窓を開けると、見事な景色が広がっていた。
空気もおいしい。
出発前に荷物を整理しようと外へ出ると、食事を作ってくださっていたおばさまにお会いした。
おはようございます。食事、美味しかったです。「ありがとう。いい所でしょう」山が素敵ですね。「私も最初は絵を描きに来ていたんだけど、今はお手伝い」あら、こちらにお住まいでは…「家は調布よ」
ちょっと驚いた。83歳になられるというのに、山にも登ったり、東京からここまでお手伝いに来たり…お元気だなぁ。
旅先でこうした方にお会いできると、元気をもらえる。
ご挨拶して宿を後にする。行く手には、これまた見事な八ヶ岳。
以前ブロス友に案内してもらった八ヶ岳高原大橋を目指す。2年前の秋、初めて秋の八ヶ岳を見たくて来た場所なので、地図を見なくてもわかる。
あの時は、八ヶ岳がとても遠く感じたのに、来てみればそれほどでもないと感じるのが不思議だ。
ここでも思った通りの素晴らしい山を堪能できた。もちろん富士山も綺麗に見えた。
さて、先を急ごう。実は、急きょ予定を変更したにもかかわらず、お付き合いしてくださるブロス友との待ち合わせがあった。
地の利が全くない場所なのでナビで検索すると、思ったよりも距離があったが間に合いそうだ。でも、渋滞も考慮しないと。
昨日、給油せずに宿へ直行したので途中でガソリンスタンドへ寄る。まてよ、この近くに…
道を尋ねると、またゾロ悪い血が騒ぎ始めた。
「ごめんなさい、遅れます」
メールを打つと、国道からそれ右へ曲がる。距離はあるが山道だから速いだろう。
ところが、集落の中を抜けてからの道が長い。おまけに路面に水を流す溝があり、ご丁寧に鉄の網がかぶせてある。気を付けないと、段差ではねるわ滑るわ。しかし、GWだというのに、バイクどころか車の一台にも遭わず不安になる。
看板を頼りにひたすら走ると、ようやく到着した。
南相木ダム。
石灰岩を使ったロックフィルダムで、その白い姿は群馬の奈良俣ダムと肩を並べる。
日本一標高の高い所にあるダムとしても有名で、ダム湖を周回できるほか、下に公園があり堤体を眺めることができるのも魅力だ。今回は時間がなかったので上から眺めるのみに止め、訪問証拠の写真を撮り、帰り道にあった滝見の湯でダムカードをゲット。
この寄り道のおかげで、距離にして約50辧■瓜間遅れてしまった。
おまけにR141は松原湖を過ぎたあたりから渋滞。適当に左に折れ、狭い住宅街をそろりと抜けて回避しつつ中部縦貫自動車道の佐久南インターから高速へ。佐久JCで上信越自動車道へ乗り、藤川を目指す。初めて通る道で勝手がわからなかったが、関東方面へ向かうので渋滞はない。
ようやく待ち合わせ場所へ到着した時には、お昼を回っていた。
待ちくたびれていたであろうブロス友Kさんは、怒りもせずにこやかに迎えてくださった。「はじめまして」の挨拶をし、船頭をお願いする。
目的地は榛名山。
実は群馬に叔父がいて、よい機会なので訪問させていただくことにしたのだ。その前にどこか寄りたいと思い、ルート上にあった榛名山をチョイス。
ところが、高速でも「渋川インター渋滞」の表示があった通り、ふもとからしばらく上ると渋滞が始まった。Kさんも驚くほどで、こんな渋滞は見たことがないと言う。上りの渋滞は平地以上に手がつかれる。おまけに暑い。
ようやく水沢観音へ着き、境内を歩いてお参りし、鐘もつかせていただいた。100円也。
その後山頂へと向かう。クネクネが続く道で、バイクがたくさん下りてくるが上りはずっと渋滞。伊香保温泉を越えるとようやく動き出したが、相変わらず遅い四輪に阻まれる。
走りながら、東に赤城山、北には谷川岳など雪を抱いた山々が見える。
山の上にある榛名湖へバイクを止め、バイクのりが集まるというビジターセンターへ。たくさんのバイクが止まっていたが、ほとんど地元ナンバーだった。観光というより、走りに来ている感じかな。
なんとなく場違いな気がして、早々に退散。榛名神社を目指す。
ここもたくさんの車で駐車場はいっぱいだったが、隙間を見つけて止め、歩いて神社へ。雨乞いの神様として有名なので、水不足だった昨年はたくさんの方が訪れたという。なるほど。
入り口から550mと標識があったが、階段と上り坂で歩くと汗ばむ。矢立の杉という立派な杉があったり、参道の谷を挟んで向かいに滝があったり、気持ちの良い道だ。
神社でお参りを済ませてバイクへ戻ると、交通整理をしていたおじさん達が周りに集まっていた。どうも彼らの駐車スペースだったらしい。
すみません、お邪魔して。「いいよ、いいよ」「これに乗ってるの? 何cc?」こっち(私の)が650で、こっちが150です。
「へぇ、こっちの方が大きいの」「愛知から来てるの? 気を付けて帰んなさいよ」ありがとうございます。
そういえば、今回のツーではナンシーさん遭遇率が高かった。
それはさておき、時間も遅くなったので道を下り、一の鳥居の所でKさんにお礼を言って別れた。
そこから叔父さんの家まではマップ頼り。「わからなくなったら電話して」と言われていたが、今のマップは素晴らしい。
番地を入れたら、しっかりと場所を示してくれた。すいすいと走って到着。逆に驚かれてしまった。そもそもバイクで行くと聞いた時点で驚いていらしたが。
同い年のいとこがいることもあり、子どもの頃は毎年集まっていたが、その後はなかなかお会いできず、最後に会ったのは昨年の法事の席だった。
父の弟にあたる叔父は、2年前に原因不明の病で足が不自由になってしまったので、出歩くのが難しくなっていた。
「一度来たから、次は大丈夫だね。また来てね」夕食までごちそうになり、お暇したのは夜だった。
今日の宿は夕食なしなので、23時までに着けば大丈夫と言われていたが、21時過ぎには到着した。
明日は天気が心配。せっかくだが、さっさと高速に乗って帰ろうか。
天気予報を見ながら、地図とにらめっこ。う〜ん、明日の朝、決めよう。
そして最終日へ…
本日の走行距離 約270
燃費 25.3/L(意外と悪い)
本日のレギュラーガソリン 129円/L(野辺山)、127円/L(高崎)
※メイン写真は南相木ダム。バックに残雪の八ヶ岳がくっきり見えました。
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