ライダーとバイクの間で恋愛は成立するか、・・(^。^)y-.。o○(3)
2017年07月17日 15:18 グー!(2)|コメント(0)
CB1300スーパーボルドールの納車の日、その圧倒的な大きさにちょっとたじろいだ。スタッフのお兄さんが、「ちょっとメインスタンドを立ててください」と言うが、何をどうしてもバイクはびくともしない。正直、「これはとんでもないものを買ってしまったかな」とちょっと後悔した。
それから一通り説明を受けて、「では何か分からないことがあったら遠慮なく聞いてください。お気をつけて」と言われて走り出すことになった。400Xよりもちょっと前傾姿勢が強く最初に乗った時は「おっ」と思ったがすぐに慣れた。後ろで不安そうに見送るスタッフのお兄さんに会釈しておっかなびっくり走り出したが、走り出すと滅茶苦茶軽くて走り易い。高速はパワーもあるが、何よりどっしりと非常に安定して静かだ。400Xとは走りの次元が違う。
それでも買ってからしばらくは3年で車検を取らずに買い替えようと思っていた。浮気性の血が流れているのか、せっかく大型二輪免許を取ったんだからいろいろなバイクに乗ってみたいからねえ。でもCB1300スーパーボルドールに乗り換えてから泊りがけで遠出するようになった。400Xの時は日帰りで富士・箱根・伊豆程度だったんだけど、・・。
これはバイクに慣れて来て腕やけつが痺れたり首や背中が痛くなったりしなくなったこともあるが、CB1300スーパーボルドールの安定した走りに負うところが大きかったのかもしれない。
それからは毎年4回ほど泊りがけのロングツーリングに出かけている。CB1300スーパーボルドールのすごいところはバイクの挙動を通じてバイクと意思の疎通を図れるところでこれは相手が機械であっても何らかの感情が生まれる一つの大きな原因だろうと思う。
CB1300スーパーボルドールに乗り換えて1年半ほど経った頃、天橋立に行ってみることにした。片道600キロのロングツーリングであまり休憩もしないで敦賀まで来た。この日は梅雨明け時期のフェーン現象で敦賀の気温は40度、暑さでぼうっとしていたのか、石畳の路地でバイクをこかしてしまった。
エンジンガードで一旦は止まったのだが、結局ごろりと寝てしまって石畳でカウルなどをかなり傷つけてしまった。帰ってホンダドリームで修理見積を出させると15万の上とか、・・。折れてしまったウィンカーなどどうにもならないものは修理させたが、「自分の不注意で壊したものは自分で修理してやらなあかん」と一念発起してやすりやパテ、金属研磨剤、タッチペイント、スプレー塗料などを買いこんで休みの度にガリガリ、ベタベタ、ゴリゴリ、シュッシュッと1か月がかりで修復に励み、一見程度ではどこが傷ついていたのか分からないまでに修復した。
もちろん、近くば寄って目にも見れば分かるのだが、以前の職場の連中も「こかしたんですか」と面白半分に見に来て「え、どこが壊れたんですか。パネル取り換えたんですか」と言うほどに修理した。これまでは四輪でも修理は業者に任せて自分でやるなんてことはなかったんだけど今になって思えばこの辺りでCB1300スーパーボルドールにその種の感情が芽生え始めていたのかもしれない。