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「低速を制するバイクはライダーの底辺を広げる」、ホンダ、切なる思いを実現へ、・・。

2017年01月14日 15:54 グー!(9)|コメント(2)

ホンダがCES2017で公開した“自立できるオートバイ”「Honda Riding Assist」は、ライダーが乗っていても乗ってなくても倒れないことに最大の注目が集まった。しかし、現地で開発担当者にインタビューすると意外にも「自立することだけが目的ではない」との回答だった。


そもそも、停止中でもどうして倒れないのか。一見するとジャイロによって行っているかと思ったが、実はそうではないらしい。実は技術のベースとなっているのは『ASIMO』や『UNI-CUB』で培ったバランス技術だったのだ。
  

「ステアリングの部分にモーターがあり、ステアリングを切りながらバランスを取るようにしている。これは人間が自転車に乗ったときと同じような動きで、このセンシングに小型ジャイロは使っているものの、ジャイロでこれを実現しようとすると巨大なシステムになってしまう(担当者)」という。


この自立はどのぐらいまでの圧力に耐えられるのかも聞いてみた。「横からドンと押せば倒れる。それは通常のオートバイに乗っているときでも同じ。人がオートバイに乗ってスピードを落としていった時でも、不安なく自立したまま維持できるというイメージを持ってもらえればいい(担当者)」という。


対応できる速度域は3〜4km/h程度以下で、歩行する速度に付いてくるのもこの対応によって実現した。「停車中はより安定した体勢を整えるためにフロントフォークは寝かせた状態で、ここから動き出すと起き上がって走行時のジオメトリーが確保できるようにしている(担当者)」という。なお発表されたプロトタイプは、グローバルで販売している『NC750』がベースだ。


では、この“自立”させる目的は何だったのか。オートバイでの自動走行を目指したのか。すると、担当者は「将来はあるかもしれないが、この開発はそれを目的にはしていない」という。「自立したままずっと立たせておくことが目的ではなく、停車する際の不安定さや、転倒リスクを軽減するのが最大の目的」と話す。


「実は、オートバイはスピードが出ているときはすごく楽しいが、渋滞などでゆっくり走ると、特にエントリーユーザーや年配者、女性などが低速でオートバイのバランスを取るのは難しくなる。これがオートバイのネガティブなイメージとなっており、需要の低迷にもつながっている。これを取り除くことがオートバイの裾野を広げるのに必要だと思い開発した」という。


当初より“自立する”ことばかりに注目が集まったが、この開発のベースにはより扱いやすいオートバイを世の中に提供し、少しでもオートバイの楽しさを知ってもらいたいという開発者の強い想いがあったようだ。


なお、「ホンダ ライディングアシスト」は、CES2017の公式アワードパートナーであるEngadgetによるBest of CES2017の「Best Innovation」および「Best Automotive Technology」を受賞。また、米国Popular Mechanics誌が主催するBest of CESの「Editors' Choice Awards」も受賞し、Honda Riding AssistはCES2017で合計3つを受賞している。

http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20170114-10258428-carview/?mode=full

確かにバイクは走っていると壮快だが、低速になると厄介だ。バランスを取るのが難しいし、疲れる。倒れないバイクと言うのもその低速時の安定性を確保するためと言うことなら全く理解できる。このシステムは通常走行では作動せず、速度が徐行程度(4キロ以下くらいか)になった時に作動してバイクのバランスを取ってくれるというものらしい。確かにバイクは渋滞などに巻き込まれると目も当てられない。そういう時のこの手のアシスト機構があれば非常に楽だろうし、危険を冒してすり抜けをしなくてもいい。「低速を制する者はバイクを制する。渋滞低速くらい乗り切れなくてバイクに乗れるか」と言う向きもあるだろう。実際、昨年の11月に米原・近江方面に出かけた帰りに名神岐阜辺りで工事渋滞にはまった。1時間ほど走ったり止まったりの状態だったし、この元日も東名横浜青葉から海老名JCTまで渋滞にはまった。低速バランス走行状態を続けろと言うならできるんだけどバイクが自分でバランススてくれれば楽ちんだなという思いはある。バイクにしても四輪にしてもこれからはこうした機械的なアシストが進んで最終的には全自動運転に至るのだろうけど段階的に様々な運転支援機能が付加されることはいいことだと思う。ライダーの底辺を広げたいというバイクメーカーの切なる願いが込められているのかもしれない。バイクの低速運転はねえ、確かにしんどい。


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