大型二輪の卒業検定はひたすら防衛運転で、・・。
2016年07月01日 16:31 グー!(15)|コメント(4)
今日の二輪卒業検定は大型二輪が2名、普通二輪がないのはちょっと珍しい。最初の方は安全運転で無難にクリア、2人目の方はFTRに乗っているとかで大きいバイクに慣れるのにちょっとてこずっていた方なのでどうかなと思って見ていた。
バランスコース、スラロームも一本橋も安全運転で無難にこなし、波状路がちょっと速いかなと思ったが、これもまあ何とかこなし、坂道発進を終えてゴールに向かうのに外周道路に出る際、外周が優先で右から教習車が来ていたので、「ここは当然ストップだな」と思ったところ、いきなり発進してしまった。隣で見ていた一番手の方が、「あ、せっかくここまで無難に来たのに、・・」と思わず声を上げたほど明らかな優先車両の妨害だった。教習車はブレーキを踏んで停車、検定員は教習車に、「ごめん、ごめん」と手を上げて平謝りだった。
教習所は、「教習所走り」とでも言うべき一般道とは違った特殊なルールがある。特に検定の時は優先道路に出る時は相当な距離を取った方がいい。何時もの街中走りのつもりでひょいと出ると優先車両の進路を妨害したとして一発中止になってしまう。
大型二輪の一発中止で一番多いのはスラロームで気合を入れ過ぎてパイロンをひっかけるか、一本橋で頑張りすぎてバランスを崩して落ちるかどちらかだが、次に多いのが優先車両の進路妨害だ。
これは普段街中を走っているつもりで、その距離で出てしまうのだろうが、教習所ではご法度だ。大体、大型二輪の検定を受ける人たちはそれなりにバイクに乗れているのでクランクやS字でこけたりする人はいない。
スラロームで秒数を超過したり一本橋で秒数が足りなかったりしてもわずかな減点で済むが、一発中止事項だけはどうにもならない。指導員はスラロームをブイブイ言わせてクリアして行くが、あんなことは教習生にはできるはずもない。大型二輪を目指す方たち、検定はくれぐれも防衛運転で、・・。いいところを見せようとしたりしてはいけない。