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前々から、路面のちょっとしたくぼみや段差でフロントフォークが底突き（フルボトム）して困っていました。
ホント「え？この程度の段差で!?」って驚くくらいの所で。
衝撃が強いと、一瞬コントロールできなくなって怖いです。
フォークは、5年前（もうそんなに経ってしまったんですね・・・）にレストアした時に、専門店でOHしてもらったのですが、その時からずっとこの状態でした。
私はΓの”仕様”だと思っていました。(；´∀｀)
2年前に某ダムで会ったライダーに「そんな訳ないよ」「放って置くと危ないよ」「何とかしたほうが良い」と強く言われ、悩みは深まりました。
これといった対策方法も見出せず、その後は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で、改善しようという熱も冷めてしまいました。
1年間（去年）全く乗らない時期もありましたし・・・

5月のロングツーで、知らない道を走ると底突きに嫌と言うほど苦しめられ、ツーリングから帰ってから対策を考えていました。
ネットで調べていたら、ANDF（アンチノーズダイブ）を殺してフォークを硬くする対策法（刀でしたが）があり、それを目指すことにしました。
私はそれまで、フォークを硬くするのはスプリングやOILの交換というイメージしかなく、費用やショップ選びの点で踏み出せないままだったのですが、調べていくと”10円玉チューン”というものがあると分かりました。
これは、フォークの中に10円玉数枚（2〜4枚で十分らしい）を入れるというもので、昔の峠小僧とかがやっていたマル貧チューンだそうです。
Γはセミエアー式（私はエアーを入れてませんが）なので、空気の通路が必要だろうと思い、ワッシャーを入れることにしました。

先週末、先々週末に計画を実行に移しました。
まず、ANDFの清掃。
全バラして清掃できれば良いのですが、技術や根気的に無理なので、上部だけを清掃。
固着して作動していなかったぽい感じでした。
キャリパーのように揉み出しをしている人がいたので、エアーをかけてANDFのピストンを動かそうとしましたがびくともしません。
「清掃しても動きそうにないな、これは」と思いました・・・
この一連の作業は、どうしてもブレーキフルードが漏れてしまいます。
覚悟はしていましたが、自家塗装したアウターチューブがマーブル模様になりました・・・（#^ω^）

翌週、フォークの10円玉チューンに着手。
左フォーク上部のキャップを、飛んできても顔に当たらないように、用心しながら外します。
外れた瞬間「シュポン！」と音を立ててキャップとカラーが空中に飛び出し、「うわ!?」っとのけぞった瞬間、バイクがスローモーションのように右へ倒れていきました・・・
「あ！あ！あ！」と思ってもどうしようもなく（のけぞってるだけによけいに）砂利の上にガンマが倒れ、ミラーやカウル、タンク、そしてサイレンサーに傷を付けてしまいました・・・(´；ω；｀)
さらに悪い事にブレーキレバーが変形してしまい、要交換となってしまいました・・・。゜(゜´Д｀゜)゜。
フォーク内にとりあえずワッシャー２枚を入れ、元のようにキャップを閉めるのですが、これが大変。
なかなかバネを押し込めません。
力がかかりやすくする為に、木片を使って押し込んだりしていましたが、これによりキャップの上部にある樹脂製のエアバルブキャップが傷だらけになりました・・・うあ゛ぁあ ・゜・(´Д⊂ヽ・゜・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
右側はコツが掴めて、キャップも飛ばさず、バネもすんなり押し込め、エアバルブも傷つけずに出来ました。

とりあえず、ANDFを殺す前に試走してみようと翌日走ってみると・・・

これがすこぶる良い！(・∀・)イイ!!

ギャップで底突きをしないだけでなく、振動も減って乗り心地も向上していました。
さらに、路面の追随性も良くなっていて（硬くなったので悪くなりそうなものですが）大満足です。
副次的な効果として、路面の凹凸を警戒して目線が近かったのが遠く出来、運転が集中しやすくなりました。
これなら、ANDFは残しておいても良いかもしれません。（エア抜きが大変なので殺したい気もしますが）

代償は大きかったですが（倒したせいで）効果には大満足です。

しかし、ANDFキャンセラーは買ったんだよな・・・(；´∀｀)



＊画像は購入したANDFキャンセラー　中澤製作所製（750刀用）