スズキ | SUZUKI イナズマ1200 | INAZUMA 1200

車輌プロフィール

1998年4月に発売されたイナズマ1200は、その前年に発売されていたイナズマ(400)の上位モデルにあたるネイキッドだった。排気量1,156ccの油冷4スト直列4気筒DOHC4バルブエンジンは、先に登場していたGSF1200/Sに搭載されていたものと同型ながら、GSF1200をしのぐ100PSを発生していた。少し前から、大型二輪免許の教習が始まって(1996年)、ビッグバイクが注目を集めていた折で、トラディショナルなネイキッドスタイルに、スズキらしい油冷エンジンの組み合わせは、イナズマ1200だけの特徴だった。フロントブレーキには、310mmの大径ディスクがダブルで採用され、ブレンボ製の異径4ポットキャリパーが組み合わされていた。1998年と99年の2年間だけ生産され、意外なほど短命なモデルとなった。なお、1985年のGSX-R750に採用された油冷エンジンは、レーサーモデル向けの装備としては90年代初頭に役目を終えており、当時はスズキらしさを表現する技術的なアイコンとしてストリートモデルに採用されるようになっていた。イナズマ1200の油冷エンジンは、このあとバンディット1200にも用いられ、2006年まで継続。油冷エンジン全体では、さらに大排気量のGSX1400が、2008年まで販売されていた。

1999年 INAZUMA 1200 (カタログメイン)
1999年 INAZUMA 1200
1999年モデル
スズキ INAZUMA 1200

GSF1200/Sとイナズマ1200の2本立て構成になったスズキ・油冷ビッグネイキッドは、この年まで。翌年には、同型エンジンを搭載するバンディット1200/Sが発売された。

基本スペック

タイプグレード名 INAZUMA 1200
型式 GV76A
発売年 1999
発売月 3
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2140
全幅 (mm) 780
全高 (mm) 1100
ホイールベース (mm) 1465
最低地上高(mm) 215
車両重量 (kg) 229
乗車定員(名) 2
原動機型式 V719
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 1156
カム・バルブ駆動方式 DOHC
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 79
行程(ピストンストローク)(mm) 59
圧縮比(:1) 9.5
最高出力(kW) 74
最高出力(PS) 100
最高出力回転数(rpm) 8500
最大トルク(kgf・m) 10
最大トルク回転数(rpm) 4500
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 18
燃料(種類) レギュラーガソリン
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
点火プラグ標準搭載・型式 JR8B
点火プラグ必要本数・合計 4
搭載バッテリー・型式 YTX12-BS
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・5段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 1.565
2次減速比 2.933
変速比 1速 2.384/2速 1.631/3速 1.250/4速 1.044/5速 0.912
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 15
スプロケット歯数・後 44
チェーンサイズ 530
標準チェーンリンク数 112
フレーム型式 ダブルクレードル
キャスター角 25°50′
トレール量 (mm) 102
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 2
タイヤ(前) 120/70ZR17
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(前)荷重指数 58
タイヤ(前)速度記号 (W)
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 170/60ZR17
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ(後)荷重指数 72
タイヤ(後)速度記号 (W)
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ホイールリム形状(前) MT
ホイールリム幅(前) 3.5
ホイールリム形状(後) MT
ホイールリム幅(後) 5.5
ヘッドライト定格(Hi) 60W/55W
ヘッドライトタイプ(Hi) H4
テールライト定格(制動/尾灯) 21W/5W