スズキ | SUZUKI SW-1

車輌プロフィール

スズキ・SW-1が発売されたのは、1992年2月のこと。もともとは、1989年秋の第28回東京モーターショーに展示されたコンセプトモデルがベースで(この時はVツインエンジンだった)、2年後のモーターショーでは、ほぼ同じ姿のまま、エンジンを250ccの空油冷4スト単気筒に換装して再登場し、翌年に市販された。レッグシールド付きのフルカバードボディ(フルカウルではない)は、レトロな雰囲気たっぷりで、リアの左右とフロント(通常のタンク位置)は、収納スペースになっていた。なので、燃料タンクはシートの下。シフトチェンジはレトロなシーソー式を採用し、駆動はベルト式。「ヒューマン・ウェア」のコンセプトで、新感覚のシティコミューターとして期待されたが、人気を集めることはなく、短命なモデルとして販売終了となった。これには、新車価格が68.8万円と、高価だったことも影響したと言われている。同年のバンディット250(4スト4気筒)が51.5万円、RGV250ガンマ(2ストVツイン)でさえ61.9万円という時代だった。

1992年 SW-1 クリーム(カタログメイン)クリーム
1992年 SW-1クリーム
新登場
1992年モデル
スズキ SW-1

マフラーは左右2本出しだが、搭載するのは、排気量249ccの空油冷4スト単気筒SOHC4バルブエンジン。5段ミッションは、N→1→2→3→4→5と並べられたシーソー式。シフトショックの少ないベルトドライブで、ゆったりどっしりとしたジェントルな走りをするモデルだった。カラーはクリーム1色のみ。

基本スペック

タイプグレード名 SW-1
モデルチェンジ区分 新登場
型式 NJ45A
発売年 1992
発売月 2
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2105
全幅 (mm) 840
全高 (mm) 1095
ホイールベース (mm) 1380
最低地上高(mm) 115
シート高 (mm) 770
乾燥重量 (kg) 168
車両重量 (kg) 183
最小回転半径(m) 2.6
乗車定員(名) 2
原動機型式 J421
原動機種類 4ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空・油冷
排気量 (cc) 249
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 72
行程(ピストンストローク)(mm) 61.2
圧縮比(:1) 9
最高出力(PS) 20
最高出力回転数(rpm) 8000
最大トルク(kgf・m) 2.1
最大トルク回転数(rpm) 5500
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 10
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
点火プラグ標準搭載・型式 DR8EA
搭載バッテリー・型式 YTX9-BS
エンジンオイル容量※全容量 (L) 2.2
2ストエンジンオイルタンク容量 2.20
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・5段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 3.400
2次減速比 2.478
変速比 1速 2.635/2速 1.687/3速 1.263/4速 1.000/5速 0.818
動力伝達方式 ベルト
フレーム型式 セミダブルクレードル
キャスター角 26°40′
トレール量 (mm) 103
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
タイヤ(前) 110/80-16
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 55
タイヤ(前)速度記号 S
タイヤ(後) 140/70-15
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 64
タイヤ(後)速度記号 S
ホイールリム形状(前) MT
ホイールリム幅(前) 2.5
ホイールリム形状(後) MT
ホイールリム幅(後) 3.5
ヘッドライト定格(Hi) 60W/55W
テールライト定格(制動/尾灯) 18W/5W